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飯田陳也(日本野鳥の会 東京 幹事)

東京の環境を見つめるシリーズ、第3弾。舞台は、昨年11月、東京で史上初めて国際的に重要な湿地を守る「ラムサール条約」登録湿地に選ばれた、葛西海浜公園です。生き物豊かな干潟が広がるこの地では、国内で見られる野鳥の約4割にあたる263種類が確認されています。冬に渡ってくる2万羽ものスズガモや、世界で3200羽ほどになってしまった絶滅危惧種のクロツラヘラサギなど、貴重な姿が見られるのです。「この干潟を後世に残したい」と保全活動に取り組んできたのは日本野鳥の会・東京で幹事を担う飯田陳也(のぶや)さん。「ラムサール条約に登録されれば、この自然を守れるのでは」と考え、仲間と共に20年前から登録を目指した活動を開始。野鳥を一羽ずつカウントする生息数調査や干潟の定期清掃など、飯田さん達のたゆまぬ努力が実を結んだのです。実は葛西海浜公園に隣接する葛西臨海公園では一時期、東京五輪のカヌー競技場の建設が計画され、環境の一部が破壊される可能性がありました。そこで飯田さん達は猛反対。自然と共存可能な計画に変更され、現在、公園の近くでカヌー競技会場の建設が進んでいます。飯田さんは「来日する人達にPRする絶好の機会。都会の野鳥の楽園を世界に知ってもらいたい」と願っています。

日本野鳥の会 東京の活動をもっと知るには・・・
https://wbsjt.jimdo.com/

葛西海浜公園の情報は・・・
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index027.html