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#45

「春の海」 (東京都 練馬)

正月によく耳にする「春の海」。琴と尺八の音色が、新年を寿ぐ気分も盛り上げてくれます。盲目の天才筝曲家・宮城道雄が、昭和5年の歌会始の勅題「海辺巌(かいへんのいわお)」にちなんで作曲したものです。幼いころに暮らした瀬戸内海の海の情景を表現したと言われており、冒頭は穏やかな曲調ですが、中盤からは一変します。テンポが上がり、琴と尺八が力強く掛け合う様は船頭が勇ましく櫓を漕ぐ感じを表しているそうです。演奏する人にとっても、この曲は気持ちが引き締まる特別な歌になっていると言います。