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#85

「人形たて」

奈良県北西部、聖徳太子ゆかりの安堵町では、夏になると藺草の刈り取りを行います。ここの藺草は畳ではなく、和ろうそくや行灯の灯芯に加工するためのものです。東大寺の「お水取り」や法隆寺の行事などで使うため、奈良では欠かせないものです。刈り取りの翌日、藺草の穂先を束ねて縛り立てる「人形たて」という独特の干し方で乾燥させます。伝統の灯りを守る人々と藺草の人形が、夏空の下に集っています。