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#124

「ミツバチ」

紀伊半島の深い森に抱かれた和歌山県古座川町。森に入ると、木の樽のような不思議なものがいくつもありました。これは杉の幹をくり抜いて作った「ゴーラ」と呼ばれるニホンミツバチの巣箱です。ミツバチは春、女王バチが子を産み、数を増やします。それが新たな群れを作り、夏になるとたくさんの蜜を運んでくるようになります。養蜂家は、そんな新たな群れの棲家になってほしいと、空いているゴーラを掃除していました。