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#134

「氷室開き」

石川県金沢市の中心地から車で約30分、加賀藩主も通ったと言われる温泉地、湯湧(ゆわく)で、毎年6月30日に人々が集い、古式ゆかしい行事「氷室開き」が営まれます。氷がとても貴重だった江戸時代、金沢では、冬に積もった雪を氷室に蓄え、夏に切り出して江戸まで運び徳川家に献上していました。それを復活させたものです。当時の庶民が氷の代わりに食べていた「氷室饅頭」は、今や金沢の縁起物として大切にされています。