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#116

戦国のゴッドマザー・ねね

豊臣秀吉の正室「ねね」の人生を巡る旅。彼女はなぜ歴史に強い存在感を残したのか?ねねが秀吉の菩提を弔うために建てた寺院・高台寺を巡りながら、「ゴッドマザー」とも呼ぶべき彼女の真の姿を発見します。案内役は、ハーバード大学で戦国時代の女性について講義を行い、世界から注目を浴びる歴史学者、北川智子さん。俳優の渡辺大さんと共に、ねねの知られざる人生を紐解きます。
東山の名刹、高台寺は、ねねと秀吉の遺品を伝える、数少ない場所の一つ。そこで明らかになったのは、一般的に知られた二人のイメージとは大きく違う、意外な夫婦関係でした。それを暴露するのは、かの織田信長。
400年前から残る開山堂。ここには、天下人・秀吉とその正室・ねねがどのように暮らし、どんな立場だったのかを伝えるものが。御所に通い、朝廷と交渉するほどの社会的地位を手に入れたねね。彼女の「ゴッドマザーへの道のり」を推し進めた、秀吉のある選択とは?

一方、確固たる身分を手に入れたものの、秀吉との子宝には恵まれなかったねね。寂しく暮らしたかと思いきや、そうではなかったと、北川先生は言います。そこに、ねねの「ゴッドマザー」たる重要なポイントが。
高台寺の最も高台にあるお茶室。ここはねねが、豊臣家滅亡の時を過ごしたとも言われる場所。その微妙な心情を物語る手紙を公開。
高台寺塔頭・圓徳院は、ねねが19年間暮らした住まいです。当時と変わらない風景を今に伝える庭石は、ねねが実に多くの戦国武将の母として生きていた証。さらに、現代に残された数々の直筆手紙から、驚きの真実が明らかに…。
また、京都を代表する名料亭・菊乃井では、ねねと店との意外な関係を知り、彼女の人柄を伝える料理も頂きます。
ねねの知られざる顔、母としての人生を旅すると、私たち現代人にとって今を生き抜くヒントが見えてきました。

 
【専門家出演者】
●歴史学者 
北川智子さん