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#119

絶景!天橋立 都人が目指した訳

京都が誇る日本を代表する絶景スポット、日本三景のひとつにも数えられる「天橋立」。日本海に面して3.6㎞ほどの砂浜が続く珍しい地形は、何千年の歳月をかけて自然がつくりだしたもの。平安時代、多くの和歌に詠まれるなど、天橋立は都人の憧れの地でした。また、室町幕府三代将軍・足利義満が幾度となく訪れたという記録も。なぜ都人たちはこの地に憧れ、目指したのか?俳優の中村雅俊さんが、その絶景に隠された神秘の物語を紐解く旅に出ます。
旅の始まりは東山の名刹、「雪舟寺」とも呼ばれる東福寺塔頭・芬陀院(ふんだいん)。水墨画家・雪舟と言えば、その生涯の最期に描いた作品「天橋立図」が国宝に指定されています。天橋立と雪舟の関わりを知った中村さんは、さっそく天橋立へ。

まず訪ねたのは、天橋立の南側に位置する天橋立ビューランド。憧れの風景との出会い。この地を訪ねたら誰もがやりたい〝股のぞき〟を体験。
そして向かったのは、智恩寺。日本三文殊のひとつとして知られるこの寺は、醍醐天皇より「天橋山智恩寺」の号を賜ったと言います。なぜ天皇や将軍たちはこの地に注目したのか?その訳を探るために、中村さんは天橋立を渡ることに。
天橋立公園内の井戸「磯清水」。その水は、辺りを海に囲まれていながら、塩味を含んでいないと言います。不思議な現象に、いにしえの人々も神秘を感じていたとか。
天橋立を渡った北側で訪ねたのは、元伊勢籠神社(もといせこのじんじゃ)。天橋立になぜ、お伊勢さま?名前だけでなく、本殿の造りや装飾にも、三重県の伊勢神宮と似た部分が。さらに、かの天照大神との深い関わりも。ここ天橋立の、「神が宿る地」としての驚きの歴史が明らかになります。
壮大な絶景と歴史ロマンを堪能。天橋立の魅力を再発見する旅です。
  
【専門家出演者】
●宮津市教育委員会 主任専門員
河森 一浩 さん