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#122

魂宿る都の名刀
~骨喰藤四郎・髭切・膝丸~

番組で大好評の「都の刀剣を訪ねる旅」第4弾。今回は刀剣ファン垂涎の名刀「骨喰藤四郎(ほねばみとうしろう)」「髭切」「膝丸」を鑑賞しながら、刀に宿る「魂」について居合の達人・町井勲さんと俳優・宇梶剛士さんが迫ります。また、それぞれの刀が置かれている京の名所についてもご紹介。
まずは愛刀家としても知られた豊臣秀吉を神として祀る「豊国神社」へ。刀狩りを行った秀吉は、刀を取り上げただけではなく家臣たちへ褒美として与えることで、その価値を高めたといいます。そんな秀吉を魅了したのが愛刀「骨喰藤四郎」。斬る真似をしただけで相手の骨が砕けた、という逸話からその名が付けられた名刀です。普段、京都国立博物館に寄託されているこの刀が、豊国神社で公開されたのは40年ぶり。その貴重な姿を間近で拝見します。刀身には見事な倶利伽羅龍や不動明王が刻まれています。そこに込められた想いとは? そして、なぜ秀吉が骨喰藤四郎をこよなく愛したのか?その理由は、骨喰藤四郎の伝来を辿ると見えてくるといいます。町井先生の推理に注目です!
学問の神様・菅原道真を祀る「北野天満宮」。ここに展示されているのが「兄者」とファンの間で親しまれる源氏の宝刀「髭切」。この美しい刀の伝説を紐解くと日本人の刀への思いが見えてくるのです。髭切をはじめ、数多くの刀剣が展示されている北野天満宮。なぜこの場所にこれほどまでに刀が集まるのか。その理由は御祭神である道真公にありました。
続いて向かったのは門跡寺院である「大覚寺」。南北朝の講和が行われたこの寺に伝わるのが髭切の兄弟刀「膝丸」です。寺の伝来では平安時代の作とされていますが、展示では鎌倉時代の作として紹介されています。一体なぜ?その謎を解く鍵である“憑代(よりしろ)”という日本独特の考え方に迫ります。
京都の名所に所蔵される名刀三振りを通じ、刀に込められた「魂」について探る旅です。
 
【専門家出演者】
●修心流居合術兵法 修心館 館長 美術刀剣「刀心」
町井 勲さん