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#124

国宝の秘密にクローズアップ

京都の寺社には、多くの国宝が眠っています。今回は、そんな都の国宝をめぐりながら、なぜそれが貴重なのかを解明していく旅です。訪ねるのは京都を代表する、皇室ゆかりの寺院。長い歴史を刻んできたそれぞれの建物、仏像、文化財などに、美麗な4K映像でクローズアップ。現地を訪ねてもなかなか見えない「細やかな美」から、それらが国宝である理由を紐解きます。
平安時代から1100年以上の時を重ねる門跡寺院、仁和寺へ。数ある文化財の中から、まず注目するのは五重塔。普段入ることのできない内部で、天井の壁画をクローズアップ。380年前に建てられた観音堂では、貴重な仏像に出会います。そして国宝「金堂」は、天皇の住まいである内裏の紫宸殿を移築した貴重な建物。その特徴をつぶさに見ていきます。またその中には、江戸時代より伝わり、近年まで一切公開されなかった色鮮やかな五大明王の壁画が…。その鮮やかな色の秘密を解き明かします。
嵯峨、清凉寺は、嵯峨天皇の皇子で光源氏のモデルとされる源融(みなもとのとおる)の山荘があった場所と伝わります。ここで対面するのは、国宝「木造阿弥陀三尊坐像」。その美しい顔をクローズアップ。そしてこちらも国宝、「釈迦如来立像」の姿の中で注目するのは、衣のドレープ。その特徴が物語る仏像の歴史とは?
さらに、醍醐天皇に愛された醍醐寺へ。世界遺産にも名を連ね、膨大な国宝を有する門跡寺院です。国宝の金堂に祀られているのが、本尊の薬師如来像。クローズアップすると見えてくる美しい木目。じつはそこには深い意味が…

さらに鎌倉時代の名高い仏師、快慶が手掛けたとも言われる「水晶に入った阿弥陀仏」も拝見。近年発見され、今後国宝に指定される可能性もあるという貴重な文化財を特別に見せていただきます。
皇室ゆかりの美しい国宝の、国宝たる所以に大接近します。
 
【専門家出演者】
●京都産業大学 日本文化研究所 上席特別客員研究員 
小嶋 一郎さん
 
●京都市立芸術大学美術学部 教授
礪波 恵昭さん
 
●京都国立博物館 学芸部 上席研究員
淺湫 毅さん