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#136

都を彩る四季の絶景
~桜から紅葉 冬景色~

今回は、京の名所を彩る四季の絶景を訪ねる旅。
春は桜の絶景。花見の始まりとされる神泉苑や秀吉が700本の桜を植え「醍醐の花見」を行った醍醐寺、見事なしだれ桜が目を引く天龍寺など、京都には数多くの桜の名所があります。その中で番組が注目するのは「仁和寺」。「御室桜」と呼ばれる200本もの桜が境内に咲き誇ります。この御室桜と五重塔が織りなす絶景は圧巻です。
夏の風物詩・納涼床や鮎釣りが行われる鴨川や、下鴨神社では清らかな湧き水で無病息災を願う神事が催されるなど、暑い京都でも涼を感じる名所が。中でもおすすめしたいのは、海の京都と言われる日本三景のひとつ「天橋立」。白い砂に青々とした松の木が並ぶ白砂青松と呼ばれるこの景観は、海流と川の流れによりもたらされた奇跡の造形美。夏には海水浴場になるという天橋立の中を歩き、涼を感じます。
秋は紅葉が彩る名所の絶景。「もみじの馬場」と呼ばれる参道が美しく色づく「二尊院」や、赤く染まった紅葉のトンネルを走る「嵯峨野トロッコ列車」などで、趣ある紅葉に出逢えます。比叡山の麓に門を構える圓光寺では、柱や鴨居を額縁にみたて鑑賞する額縁庭園が、まるで美しい絵画のような姿に。その中でも京都イチとも言われる紅葉の名所が「東福寺」。境内にある3つの橋からは、雲海を思わせる見事な紅葉の絶景を楽しめます。なぜこれほどまでに、境内に楓が植えられているのか。それはお釈迦様が亡くなった時の情景を描いた涅槃図と、大きな関係がありました。
冬は、雪により名所の姿が一変します。京都随一の観光名所・清水寺や石庭で知られる龍安寺、京都のランドマーク東寺などが雪景色によって幻想的な姿に。人々が癒しを求めた大原では、「二大雪景色」が堪能できます。一つ目は、平安時代最澄により建てられた「三千院」。庭園「有清園」では、舞い降りる雪と鮮やかな苔の緑が見事に調和。息を呑む美しい景観が広がります。2つ目は800年以上の歴史を誇る「宝泉院」。額縁庭園がまるで水墨画のような世界に。
1200年の歴史を刻む名所だからこそ見られる四季の絶景を、厳選してお届けします。

 
【専門家出演者】
●宮津市教育委員会 主任専門員
河森 一浩さん
 
●同志社女子大学 教授 
天野 太郎さん