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#144

都の源氏を巡る~京都でわかる鎌倉殿~

今、話題のドラマで注目の「鎌倉殿」や「源氏」・・・実は、京都なしに語ることは出来ません。そこで今回は、俳優の中村雅俊さんが京都に残る源氏を巡る旅へと出かけます。
まずは、源氏の中でも戦の天才であり、悲劇のヒーローとして高い人気を誇る源義経ゆかりの場所へ。京都にある義経ゆかりの場所といえば、天狗と修行したと伝わる鞍馬寺を思い浮かべる方も多いと思いますが、実は京の街の中心に位置する空海ゆかりの寺「神泉苑」にも義経にまつわる逸話が残されていました。かつて天皇の庭として広大な敷地を誇った神泉苑で、義経はある人物と運命的な出会いを果たすことになるのです。なぜ義経は天皇の庭という特別な場所に招かれたのでしょうか、その理由は、清和源氏発祥の宮として知られる「六孫王神社」に秘められていました。「清和源氏の祖」と言われる源経基の邸宅跡に創建されたというこの神社で義経が天皇の庭に招かれた理由と、義経の兄 源頼朝がのちに鎌倉殿、つまり鎌倉幕府を開くことが出来た理由が明らかになります。

そして京都には、頼朝や義経ら源氏の一族が代々受け継いできた大切なものが今に伝わっています。それが「源氏の宝刀・髭切と膝丸」。今回訪れたのは、学問の神、菅原道真を御祭神とする「北野天満宮」。頼朝も所持したと伝わる「髭切」を拝見します。千年の時を越えて輝きを放ち続けるその美しさに、中村さんも思わず魅入ってしまいます。
また、京都のランドマークとして知られる「八坂の塔」も源氏ゆかりの場所。京都でも指折りの観光地と源氏との意外な繋がりとは?
そして、源頼朝と深いゆかりの場所も京都にあります。それが「石清水八幡宮」。頼朝は合計5回もこの神社を訪ねたことがあり、また後に織田信長や豊臣秀吉など名だたる戦国武将たちが崇めたといいます。一体なぜこの神社は武士たちの崇敬を集めたのでしょうか。その理由は頼朝が開いた鎌倉幕府のルーツにも繋がるのです。さらに、石清水八幡宮に来たら是非立ち寄りたい新名物や、頼朝と政子の思い出の場所も訪ねます。
関東のイメージのある鎌倉殿や源氏と、京都との意外な繋がりをひも解く旅、是非お楽しみに。
 
【専門家出演者】
●歴史学者(日本中世史)
小和田 泰経さん