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#146

清水寺 禁断の扉を開く

今回訪ねるのは、京都随一の人気を誇る寺院、清水寺。“平成の大修理”と呼ばれる改修工事が10年以上に渡って行われ、あの有名な清水の舞台も新しくなりました。その奥に、一般の方はもちろん、僧侶ですらなかなか立ち入ることのできない空間があります。実は今回、特別に撮影の許可が下りたのです。なんと、旅番組では初めてのこと。そんな清水寺を旅するのは、俳優・中村雅俊さん。閉ざされていた禁断の扉を開き、“平成の大修理”以降、次々と発見された清水寺の新事実を明らかにします。
まず向かったのは本堂。あの有名な清水の舞台の奥にある大事な場所、内陣へ。そして、その奥にはなんと、もう一つの禁断の扉が…。今回は、内々陣のカメラ撮影も許されました。そこに広がっていたのは、輝きに満ちた仏教空間。中心には、数多の謎が隠された御本尊・千手観音像。最初に紐解く新事実は、御本尊のルーツです。両手を高く上げている珍しいお姿から、近年、ルーツの研究が進んだそう。明らかになった、その源流とは?

続いて紐解く新事実は、ここ清水寺の仏像と、三十三間堂との関係。本堂の内々陣には、千手観音像の両脇に二十八部衆、そして風神・雷神が並んでいます。こうした仏像群で有名なのは、同じく京都の三十三間堂。それぞれの姿を三十三間堂のものと並べてみると、よく似ていることがわかります。見えてきたのは、清水寺が三十三間堂の仏像に影響を与えた可能性!?その真相とは?
また、清水寺では2021年7月、天下人・豊臣秀吉の書状が発見され、大きなニュースになりました。今回、禁断の扉ならぬ、禁断の箱から取り出されたのは、その貴重な書状。読み解けるのは、秀吉と清水寺の深い関係。天下人の意外な素顔も明らかに!
数々の新事実と出会う旅。他では見られない1時間です。
 
【専門家出演者】
●京都大学名誉教授 
根立 研介 さん