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#159

厳選!禁断の扉を開く

長い歴史を重ねる京都には、普通は決して入る事のできない禁断の場所があります。そこでは何が待っているのか? 今回は、誰もが知る名所の「禁断の扉」を開く旅。
京都随一の人気を誇る寺院、清水寺。有名な清水の舞台の奥にある本堂の中に、一般の方はもちろん、僧侶ですらなかなか立ち入らない空間があります。特別に撮影の許可をいただき、本堂の内陣、そしてその奥にあるもう一つの禁断の扉を開け内々陣へ。輝きに満ちた仏教空間の中心に祀られていたのは、御本尊・千手観音像。一般的な千手観音像とは違い、両手を高く上げている珍しいお姿をされています。近年、研究が進みこの像のルーツが明らかになりました。その源流とは?
禅寺の中で、もっとも高い格式を誇った「南禅寺」。美しい枯山水の庭が広がる「大方丈・小方丈」。その禁断の扉を開け、一般参拝者が入れない内部へ。そこで対面するのは、日本絵画史上最大の絵師集団「狩野派」を率いた天才狩野探幽とその祖父、狩野永徳の最高傑作。滅多に見ることのできない貴重な襖絵を、間近で拝見します。
空海が「布教の拠点とした寺」として知られる東寺。そのシンボルである国宝・五重塔は、普段決してのぼることはできません。しかし、今回特別な許可が下り、のぼれることに! 塔の内部はきらびやかな仏の世界。如来や菩薩など様々な仏さまが立ち並びます。しかし不思議なことに、東寺にとって最も大切な「ある仏像」の姿がありません。その驚きの理由とは? さらに最上層へとのぼると、空海がなぜ五重塔を建てたのか? その本当の目的が明らかに。
中村雅俊さん、宇梶剛士さん、渡辺大さん、3人の旅人が厳選した名所の「禁断の扉」をご紹介する特別編です。
 
【専門家出演者】
●京都大学名誉教授
根立 研介 さん
●嵯峨美術短期大学 教授
山本 英男 さん
●高野山大学 密教学科准教授 
櫻木 潤 さん