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#172

檀れい厳選 都の春夏秋冬

 1200年もの時の流れを見守り続ける古都に、また新たな年が訪れます。2023年最初の放送となる今回は、春夏秋冬それぞれの季節に訪れたい名所を、檀れいさんが訪ねます。
 冬は、1年の幸運を願い、祇園の禅寺・建仁寺へ。ここで3つの福と出会います。枯山水庭園の大雄苑が「めでたい庭」と言われる所以。そして、国宝「風神雷神図屏風」も福を招くと言います。この屏風に秘められたある伝説。風神と雷神自体にも、知られざる御利益がありました。さらに、「お茶の寺」とも呼ばれる建仁寺。ここで出会える「めでたいお茶」とはどんなお茶なのか?また、建仁寺のほど近く、新春に訪ねるべき恵美須神社では、商売繁盛のマストアイテムを手に入れます。
 春は、桜の絶景。桜の名所が多い京都の中でも、檀さんが訪ねたのは、京都市の東部に位置する山科。1300年の時を刻む寺院・毘沙門堂へ。まるで神社のように色鮮やかな建物が物語るのは、天下人・徳川家康との深い関わり。この境内に、見るだけでなんと、1億円の価値があるというシダレザクラがあります。人呼んで「毘沙門しだれ」。その見事な姿と対面。
 夏は、涼を感じることが出来る人気のスポット、貴船神社へ。この地は、いにしえから神秘の聖地とされた場所。境内の最も奥にある「奥宮」が伝える、神社の始まりの物語。そして、貴船の地に秘められたパワーの正体が明らかに!
 食欲の秋は、老舗の味覚。京都でも花開いた 文明開花。150年前の絶品すき焼きを求め向かったのは、明治6年創業の「三嶋亭」。創業から変わらない独特の作り方とは?また、創業当時の牛肉の仕入れ先にも、京都の意外な歴史が隠されていました。
 季節の移ろいを色濃く映す京都ならではの、春夏秋冬の旅。今年おすすめの名所を厳選し、一挙にご紹介します。


【専門家出演者】
●京都ジャーナリズム歴史文化研究所代表 歴史作家
丘眞奈美 さん

●京都さくら探訪著者
ナカムラユキ さん