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#124

京で発見!明智光秀の素顔と本能寺真相

天下の謀反人。
明智光秀と聞いて、まずそう思い浮かべる人は多いかもしれません。日本史上最大の下剋上ともいえる大事件「本能寺の変」を起こした人物として知られています。しかし、光秀が築いた城やその足跡をたどると、そこにはまったく違う一面が見えてきます。俳優の内藤剛志さんと歴史研究家の河合敦さんが「光秀の意外な素顔」に迫ります。

旅の始まりは、光秀が丹波を平定して築いた福知山城。美しい天守が残る福知山城には、光秀が築城の名人と言われたことが伝わる「ある仕掛け」が隠されていました。さらに城の石垣には、信長への想いが刻まれたとされる痕跡も。そこから垣間見える光秀の心とは?

続いて訪ねるのは光秀が築いた山城「周山城」の麓にある「慈眼寺(じげんじ)」。ここには光秀の姿を彫った木像が今も伝わりますが、なぜかその全身は真っ黒に塗られています。一体なぜ黒く塗られたのか? そこには、光秀に対する領民たちの思いが込められていました。
さらに、福知山城の麓に鎮座する「御霊神社」へ。ここでは謀反人であるはずの光秀が「あるもの」になっていました。それは一体?
またこの神社に伝わるのが明智軍の規則を記した「家中軍法」。当時としては非常に画期的で、多くの武将たちも真似したという規則ですが、その決まりの中には、部下を思いやる光秀の人柄がにじみ出ているものがあるんです。それは一体?
そして光秀にとって、家族である娘のガラシャや妻、煕子(ひろこ)との関係は? 長岡京市にある「勝龍寺城公園」では、光秀と家族の心温めるエピソードを紹介。また勝龍寺城は、光秀が「本能寺の変」を起こした後、秀吉との「山崎の戦い」で敗れ、逃げ込んだ場所。そんなゆかりの地で、長年歴史家たちの間で論争の的となってきた「本能寺の変」の真相に迫ります。なぜ光秀は主君、織田信長を討ったのか? そこに秘められた葛藤と決断、時代に翻弄された武将の真実とは?
内藤剛志さんが歩く丹波の地で、歴史の裏に隠された明智光秀の素顔が浮かび上がります。ぜひご期待ください。


【専門家出演者】
●歴史作家
 河合 敦さん