番組表

放送内容

#7

#7 東京・大崎「魚玉」

高層ビルが立ち並ぶ、品川区・大崎。
再開発の波が押し寄せるこの街に、取り残されたように昭和の空気を残す通りがある。
全長およそ1,100メートルの「百反通り」。
その一角に、『魚玉(うおたま)』は店を構える。
看板には「魚屋 兼 居酒屋」。豊洲市場で仕入れた魚をその場でさばき、売り、そして食べさせる。“飲める魚屋”として、地元に根付いてきた一軒だ。
店を切り盛りするのは、寿司職人として腕を磨いてきた大将。
確かな包丁さばきで、日々、魚と向き合い続けている。
 
名物は、大将の目利きで選んだ魚を豪快に盛りつけた海鮮丼。マグロ、サーモン、アジ、ホッキ貝など、およそ10種類のネタが丼からあふれるほどに盛られている。これで1100円という驚きの価格だ。「地域の人に、気軽においしい魚を食べてほしい。」そんな思いから続けてきた一杯。海老の頭から丁寧に出汁を取った味噌汁も、常連たちに愛されている。
 
15席ほどの店内には、小学校の椅子が並び、どこか懐かしい空気が広がる。
昼は近隣の会社員でにぎわい、夜になると刺身を肴に地元の常連が杯を傾ける。
百反通りの人気店で交差する、食と人の物語を観察した。