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#176

関東大震災の復興住宅を カフェっぽく甦らせた深川の家

今回は、江東区にある清澄庭園沿いに建つ築94年のコンクリート住宅をリモデルしたT邸に伺いました。
ここは関東大震災後の復興事業の一環として、東京市が昭和3年に建設した店舗付住宅です。間口およそ4.5mの長屋が、清澄通り沿いに250mに渡って、
50戸近く立ち並んでいて「清澄長屋」と呼ばれています。
ここでご主人と暮らしているTさんは、実家も、数軒先の並びにある清澄長屋の一軒。
Tさんは、ここで生まれ育ちました。
この家は米屋を営むTさんの祖父が購入したもので、倉庫として使っていたんです。現在お店は父親が受け継ぎ、Tさんも看板娘として働いています。

建築家は、老築化が激しく、昔ながらの間取りの家を清澄庭園の緑を
部屋に取り込んだカフェのような家に一新!
こだわったのは、壁の色。緑が映える色は赤なので、白に赤を少し混ぜました。仄かに赤が感じられ、窓いっぱいに見える清澄庭園の緑がとても綺麗に映える壁になりました。
お気に入りの北欧風なリモデルで、家に居ることが多くなったTさん。
地元の清澄白河がますます好きになったようでした。

 
設計担当:鎌松亮 / note architects 
https://note-arch.com/about/

【平面図】

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