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#233

積木のような筋交いがシンボル 廃材を出さない八王子の家

およそ55万人が暮らす八王子市。都心の大学が次々と移転した一大学園都市でもあります。古くから養蚕が盛んで、江戸時代には絹織物や生糸を取引する市が立つ「桑の都」でした。幕末に鎖国が解かれると八王子の生糸は海外へ。横浜港まで運ぶために利用された道は、のちに「絹の道」と呼ばれるようになりました。
今回はこの街で築31年の祖母から受け継いだ木造平屋建てをリモデルされた建築家ご夫妻を訪ねます。元々は奥様のおばあさまが一人で住んでいた60平米の平屋。それを4人家族が暮らすために、限られた空間を最大限に使うアイデアをふんだんに詰め込み大改造!さらに、家を解体する際に必ず出てしまう廃材をフル活用し、極力“ゴミを出さない”リモデルを実現したのです。
一家のシンボル的存在となるのが、玄関を入ってすぐの土間にある大きな収納棚。地元・多摩産の杉材を積木のようにX状に積み重ねることで、構造体としても強固な大黒柱となりました。また、家を支えるだけでなく、大量の本を収納したり、さらにはデスクの役割も果たしているんです。
子ども部屋として使っているロフトと1階の物の移動は、DIYで造作した滑車を活用。遊び心があって、子どもたちのおもちゃの片付けにとても便利だそうです。
全国的にも空き家が増えている中で、お金をあまりかけずに元々あるものをいかに再生し、持続させていくかが今回のテーマとなったリモデル。週末に家族みんなでDIYをしながら造り上げていったそうです。2人のお子さんが「自分の家を自分で造った」という体験と記憶が、未来に繋がるようなリモデルとなりました。
 
設計担当:富永大毅・藤間弥恵/TATTA
https://www.ht-at.com

【平面図】

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