番組表

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みどころ

#346

2時間スペシャル 湯けむり&日本の冬景色 てっぱん路線たび(#346)

すっぽりと雪に覆われた山里を走る鉄道…冬ならではの旅情を求めて2つのルートを旅します。
一つは長野から豪雪地帯を通り新潟へ
美しい雪景色や温泉を楽しみ、
ゴールは日本海!
もう一つは岐阜と富山を結ぶ高山本線。
人気の観光地はもちろん、白川郷へも足を伸ばします!

初回放送日:2023年2月16日(木)

なっぱカフェ
野沢温泉村の小さなカフェ。なっぱカフェの焼きカレーが人気。

中条温泉 トマトの国
北信濃・栄村にあるかけ流し天然温泉の一軒宿。鉄を含んだ茶色い温泉で、体の芯まで温まる。

清津峡渓谷トンネル
全長750mにもなる観賞用の歩道トンネル。雄大かつ荘厳な渓谷美が安全に鑑賞することができる。

リバーサイド津南
飯山線津南駅の駅舎にある日帰り温泉。浴室は駅の2階にあり、窓の下には線路が見える。

繁蔵 田麦そば
十日町市にあるそばの名店。自家栽培の玄そばを使用した「へぎそば」は、ツルッとした喉越しが評判。

松之山温泉 凌雲閣
本館は国の文化財に登録。3階は部屋ごとに異なる宮大工が手がけ、一つとして同じ内装はない。草津、有馬と並ぶ濃厚な日本三大薬湯。

東屋菓子店
虫川大杉駅近くの創業60余年の老舗の菓子店。大杉まんじゅう、大杉羊羹など虫川の大スギにちなんだ品も置く。

下呂温泉 白鷺の湯
下呂温泉の中心部にある、大正時代から続く立ち寄り湯。地元の人の利用も多く、どこか懐かしい温泉。

欧風レストラン バーデンバーデン
下呂の老舗旅館「水明館」が経営するレストラン。飛騨の食材を使った「飛騨牛バーガー」は絶品。

飛騨高山 宮川朝市
飛騨高山で毎朝開かれている朝市。「ノアドココ」の冬限定ホットプリンは、あったかトロ〜リのおいしさ。

本陣平野屋 花兆庵
高山本陣のほど近くに佇む温泉旅館。宿こだわりのコース「美味求真」は、厳選した飛騨牛や旬の食材を使った料理が並ぶ。

世界遺産 白川郷
1995年に世界遺産に登録された、豪雪地帯ならではの特徴的な合掌造り集落。

飛騨古川 三寺まいり
毎年1月15日に行われている、親鸞聖人のご恩を偲ぶ古川伝統の風習。千本ろうそくやとうろう流しは、幻想的な風景。

渡辺酒造店
1870年創業の古川を代表する酒蔵。司馬遼太郎は、ここの「蓬莱」を愛飲した。

撮影ポイント①
飯山線 上境駅〜上桑名川駅間

撮影ポイント②
ほくほく線 くびき駅〜犀潟駅間

撮影ポイント③
高山本線 飛驒金山駅〜焼石駅間

この旅のベストショット!

旅人の独り言…

豪雪地帯をゆく飯山線は、除雪作業による区間運休はあるものの、
ほとんど定刻で運行されていました。
雪けむりをあげて疾走する列車を支える除雪や保線に携わる人々に感謝です。
 
担当ディレクター:吉川雅章

旅人の独り言…

高山本線の旅のベストショットは、毎年1月15日、親鸞聖人の功徳を偲んで行なわれる「三寺まいり」。
明治・大正の頃、信州に糸引きの一年奉公を終えて帰省した娘達が着飾って川縁を巡拝し、男女の出会いの場となったことから、恋のご利益を願うお参りとして知られるようになった。
白いろうそくは良縁成就の願いを込めて、赤いろうそくは恋愛が成就した御礼参りとして火を灯すという。
さて、この幻想的な場面を撮影していた時のこと。
近くのテントでローソクを販売するおじさんの声が聞こえてきた。
「好きな人のことを思って火をつけると恋が叶うよ」。
それに対する女性の返事は、「今まで何百本もろうそくを立てたけど、全然ダメだった。これ効きません」。
「え!何百本も!?」 驚いて思わずそちらを見ると、彼女と目が合った。
悪戯っぽく微笑んだ彼女の、その表情のチャーミングだったこと。
こうして昔から三寺まいりの夜に恋が始まったのかもしれない、などと思いながらその場を離れた。
そういえば親鸞聖人の「悪人正機」の教えって、たしか煩悩が多い人ほど救われるというものではなかったか。
だとすれば…
来年の「三寺まいり」の夜、彼女が赤いろうそくに火を灯すことを願ってやまない。
 
担当ディレクター:関口準