番組表

放送内容

#131

JR北海道 代表取締役会長 島田修 前編
青函連絡船の廃止から学んだ 「3対4対3の定理」

1985年、27歳で国鉄(現・JR)本社から函館へきて、青函船舶鉄道管理局の人事課長になった島田さん。青森県と北海道を結ぶ青函トンネルの開通が3年近く後に迫っていました。トンネルが開通すれば連絡船は廃止され、2千人余りの仕事がなくなります。反対運動は激しく、労働組合との団体交渉で議論が白熱すると、灰皿が飛んできました。職場を説明と説得に回り、地域の人たちからも理解を得ていきます。絶対反対の人は3割、賛成の人も3割。賛否の真ん中にいる4割を説得していくことが、物事を動かすには大事だと気付きます。この時に学んだ「3対4対3の定理」がビジネスパーソンとしての『源流』となりました。荒波の連続だった国鉄の分割民営化を乗り切り、その後、また難局に遭遇しても、意を尽くした説明で「4」の人たちを動かしてきた島田さんの歩みを振り返ります。