番組表

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放送内容

#48

伝統家屋・茅葺(かやぶき)屋根を再利用!農業育成を勧める農業男児!

今回は、熊本県阿蘇市のトマト農家・齊藤悠さんの元へ訪問。
実は約300以上の種類があるトマト。
その中でも「りんか」という甘味とコクが特徴の品種を育てている。
 
元々、林業の仕事をしていた齊藤さんが農業に興味を持ったのは25歳の頃。
農業の厳しさを知る父親に大反対されて一時は断念したが、就農への情熱を見せつけることで説得に成功し、32歳でトマト農家として就農を果たした。
 
作業を通して見えてきたのが、阿蘇市ならではの土壌改良。
阿蘇は「かや」の産地で「かやぶき屋根の家」が今でも残る地域。
齊藤さんは、屋根を張り替える時に出た「かや」を肥料として再利用する循環型農業を実現している。
 
これらの技術を伝えるべく、仲間達と新規就農を支援する活動も開始。
番組の最後には、齊藤さんのトマト料理を堪能。
こだわりが詰まったメニューに工藤も大絶賛!
 

 


 

FILE48 伝統家屋の茅葺屋根を再利用!農家育成を進める農業男児
今回、工藤阿須加がやって来たのは熊本県阿蘇市。就農5年目のトマト農家・齊藤悠さん(37歳)を訪ねる。5年前に結婚した奥様と2人暮らし。

 

トマトハウスの中へ
27aの農地で9棟のビニールハウスを管理し、年間約24万個のトマトを出荷している。
トマトの品種は300種類以上あり、一般的な品種には「桃太郎」や「麗容」がある。齊藤さんが栽培しているのは「りんか」で、酸味と甘みのバランスがよく、コクがある美味しいトマトなのだそう。その甘さと美味しさに工藤も驚き!

 

トマトの誘引作業をお手伝い
阿蘇の誘引方法は、枝を斜めに伸ばしヒモに沿わせ、器具でヒモに枝の先を固定する。
誘引作業は3月から9月まで行い、約4700株を全て一人でこなしている。

 

農業を始めたきっかけは?
高校卒業後は林業の仕事に就いた齊藤さん。近所の農家さんを手伝っているうちに農業への興味が沸き始めた。最初は農業の厳しさを知る父親に反対されたが、齊藤さんの熱意が伝わり、5年間の準備期間を経て32歳で就農を果たした。
当時の話を、JA阿蘇に勤める父・齊藤博満さんに伺った。

 

新規就農大歓迎!JA阿蘇の取り組み
JA阿蘇は新規就農事業で農業師匠制度を取り入れ、師匠の元で研修をして就農をする事業を行っている。さらに、新規就農者を支援する活動「TAC」を実施。地域の農業者の補助のために巡回し、就農時の悩みや相談を受けてサポートする活動をしている。
齊藤さんも就農当時はTACの支援を受け、農家のノウハウを学ぶことが出来たのだそう。

 

トマトの収穫をお手伝い
トマトは収穫後も赤く追熟する野菜のため、消費者が遠い産地では青い状態で収穫する。収穫のポイントは、実を持って折るとヘタが取れてしまうので、ヘタに指を添えて根元を折るように収穫し、残った茎をハサミで切り落とす。
最盛期には1日3000個以上を収穫するのだとか!

 

齊藤さん流の師匠の見つけ方
技術を得るためにはその道を極めた人から教わりたいと思い、西日本でもトップクラスの師匠に弟子入りを果たした。師匠に教わったことの一つが土壌改良。その秘密はハウスの隣に!

 

かやぶき屋根を再利用する循環型農業
阿蘇は茅の2大産地の一つで、かやぶき屋根の家屋が今でも残る地域。張り替える時にでた廃棄する茅を肥料に再利用し、環境にも優しい循環型の農業を行っている。
茅を2年寝かせることで茅の中の菌が増殖し、それを土の中に混ぜ込むと病気の元になる菌などを減らしてくれるのだそう。
師匠に教わった土作りのおかげで、1年目に5棟だったビニールハウスも、5年目には9棟にまで拡大!

 

1年目で熊本イチの収穫量!師匠の教え
トマト農家10年目で齊藤さんの師匠・岩下幸史さんによると、知り合いに「上手くなりたいなら上手な人に習いにいけ」と言われ、休日にアポなしで圃場に行き、何度も指導を仰いだのだそう。

 

新規就農者を支援する農業男児
新規就農者を育てる法人「農業男児」を設立。岩下さんが代表で、齊藤さんと愛媛県から移住したトマト農家10年目の安永誠治さんが副代表を務めている。
農業男児ではSNSや動画サイトを使い、阿蘇の農業の魅力をアピールし続けている。

 

完熟トマト料理を食い尽くす
果肉がしっかりしているトマトで、工藤も「マジで美味しい」と大絶賛!

 

<今回いただいた料理>
・トマトとミョウガの前菜
・トマトソースの煮込みハンバーグ

 

齊藤さんにとって「農業」とは?
齊藤さんが農業について語った。