放送内容

#49

夢はイタリアで見た農家レストラン! シェフから転身したパプリカ農家

今回は、群馬県渋川市の農家・今井慶子さんのもとへ。
現在、就農8年目。ビニールハウス2棟でパプリカを育てている。
学生時代は理系女子で、卒業後は大手電機メーカーで携帯電話の開発に携わっていた。
その頃、楽しさに目覚めたのが料理。
社員食堂の味に満足できず、手作り弁当を持参するようになったことがきっかけだった。
料理の道に進もうと決め、学校に通うことも考えたが、今井さんは自分が一番おいしいと思ったイタリアンの有名店「リストランテ・ヒロ」に飛び込み修業。
その後、イタリア修業で出会ったのが農家レストランだった。
そこはメニューがなく、オーダーが入ると畑に収穫に行き、採れたてを客の好みに合わせて調理し提供するスタイル。
同じような店を持ちたいと思った今井さんは、第一歩としてパプリカ農家に。
今は次のステップとして、古民家を借り、農業体験と料理をするイベントを行っている。
最後は、今井さんのパプリカを使ったバーニャカウダと冷製パスタをいただく。
 

 


 

FILE49 夢はイタリアで見た農家レストラン!シェフから転身したパプリカ農家
今回、工藤阿須加がやって来たのは群馬県渋川市赤城町。就農8年目のパプリカ農家・今井慶子さん(44歳)を訪ねる。
みんなに幸せを届けたいという今井さんの『虹色農園フェリチタグランデ』は約10aあり、パプリカはハウス2棟で赤パプリカと黄色パプリカを色分けして栽培している。

 

パプリカ栽培のお手伝い
収穫する実にしっかりと栄養が届くように、不要な花や葉をとる摘花・摘葉の作業をお手伝い。花を取り、光合成させるために葉を3枚残す。
6月下旬から始まる摘花と摘葉は、特に夏場になるとすぐに花が咲くため作業に追われるという。

 

シェフから農家に転身した理由
理系女子の今井さんは大学卒業後、大阪の電機メーカーに就職したが、飲食店のアルバイト経験により料理の楽しさを実感し、シェフの道へ。
イタリアンの有名店「リストランテ・ヒロ青山」で修行をし、「コロッセオ中目黒」の立ち上げメンバーになった。
その後、イタリアの農家レストランで働いた経験が、農家に転身したきっかけに!

 

<リストランテ・ヒロ青山>
・住所:〒107-0062 東京都港区南青山5-5-25 T-PLACE B1F
・電話:03-3486-5561
・公式サイト:https://r-hiro.com/aoyama/

 

<コロッセオ中目黒>
・住所:〒153-0051 東京都目黒区上目黒2-6-9 マルモビル2F
・電話:03-6412-8270

 

パプリカを栽培する理由
パプリカはイタリア料理でよく使われており、国産を使いたいと思いながらもなかなか使えないことに悩んでいた今井さん。知り合いに勧められて、赤城町でパプリカ栽培を始めた。毎月、栽培講習会があり、素人でも農業が始められたそう。さらに、農業法人へ勉強しに行き、農家への転身を果たした。

 

パプリカ農家 仲間たちの支え
今井さんが最初にお手伝いに行っていた、就農10年目のこんにゃく農家・角田健一さん(51歳)は畑の紹介や、農機具の貸し出し、栽培のアドバイスなど、常に今井さんをサポートしている。
角田さんに、今井さんの最初の印象やサポートする理由を伺った。

 

パプリカ収穫のお手伝い
パプリカは節から切ることにより、切った場所から水分が抜けないため、1~2週間くらい日持ちするのだそう。1日の収穫量は最大で800個!1日平均コンテナ6個分、およそ36kgのパプリカを直売所や飲食店に出荷している。

 

夢の実現に向けた第一歩
農業体験を行う古民家へ!農家レストラン実現の第一歩として、現在は古民家を借りて、農業体験で採った野菜を調理するイベントなどを行っている。こちらの古民家は大正から昭和にかけ、コロンビア大学で日本研究に尽力した学者・角田柳作氏の生家。

 

イタリア料理のお手伝い
工藤がイタリア料理のお手伝い。パプリカの他にきゅうりやジャガイモなど、今井さんの畑で採れた野菜を使ったバーニャカウダを堪能!
元イタリアンシェフの今井さんによるパプリカを使った冷製パスタでは、あまりの美味しさに口いっぱいほおばってしまう工藤の姿に、今井さんも大喜び!

 

<今回いただいた料理>
・バーニャカウダ
・パプリカたっぷり冷製パスタ

 

就農8年目 今思うことは?
今井さんが現在思うこと、今後の目標について語った。