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#1735

メモワール 究極の対決 フェラーリとポルシェ

30年以上も前の1980年代後半、戦後生まれのスポーツカーメーカーであるフェラーリとポルシェが、ほぼ同時期に“史上最強”の超高性能車を限定発売した。どちらも200マイル級(320キロ)のスピードを誇るクルマだが、コンセプトは別モノ。フェラーリのF40は“限りなくレースカーに近い成り立ち”であるのに対し、ポルシェの959は“近未来のハイテクを満載したクルマ”なのであった。いま思うとフシギなのだが、この番組ではその2台をプロトタイプの段階から現地取材もし、F40の方は日本のテストコースで“世界初の”性能計測までやってのけたのだ。当時はまだ聞いたことも無かった“バブル経済”という異常事態の恩恵であったような気もする。