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#247

孤独な介護の末に… すれ違い夫婦の絆再生物語

今回の依頼者は、兵庫県のマンションで夫と愛猫と共に暮らすけいこさん。マラソンやウォーキングが好きで、ホノルルマラソンなどの大会にも多数参加経験があるという活動的なけいこさんですが、3LDKの自宅はどこもモノがいっぱい。そこには長年の事情がありました。
阪神淡路大震災で被災した家の補修費用を賄うため、早朝から働き詰めの毎日だったこと。同じ棟の別室で暮らしていた今は亡き義母の身の回りのお世話や病院への送迎など、介護の一切をひとりで頑張ってきたこと。多忙な毎日の中で家の片付けに目を向ける余裕はなく、キッチン、リビング、そして以前は寝室だったけいこさんの部屋も、気が付けば蓄積したモノで溢れていき、収拾がつかない状態になっていました。そんな中で、夫が何気なく放った「母親が亡くなったら別れようか…」の一言。真意はわからないままに、思いがけない言葉がけいこさんの心に残っています。現在も夫婦ともに仕事で忙しく、時間のすれ違いもあって一緒に食事することも少なくなっているそう。夫婦仲が悪いとは思わないものの、かつてとはどこか違う距離を感じる…。夫だけでなく、この家で誰かと楽しく過ごすこともなくなってしまった…。それらの理由は多忙さだけではなく、モノに囲まれ雑然とした家の状況も大きな要因ではないか…。離れて暮らす妹に背中を押され、けいこさんは番組への応募を決めました。
長い間、止まったままになった部屋を片付け、この先も続いていく人生を充実させるために。少しずつ遠くなっていた夫婦の距離、皆で楽しく集える場所…いつの間にか失いつつあった大切なものを取り戻すために…。正月も返上し、一念発起で挑んだ断捨離の結果はいかに?