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#242

ブレケル・オスカル 日本茶インストラクター

スウェーデンで生まれ育ったオスカル。偶然、日本茶と出会ったのは高校生のときだった。
以来、日本茶に惚れこみ21歳で来日。超難関といわれる日本茶インストラクターの資格を取得し、その普及を目指している。そもそも一般的に市販されている日本茶は、産地や生産者を区別せずブレンドしたものだ。そこで、オスカルは単一農園・単一品種にこだわり、本来産地や品種ごとに異なるお茶の香りや味を際立たせたものを扱っている。
「世界中の人たちにおいしい日本茶を飲んでもらいたい!」という強い思いから、海外に行くときも必ず急須を持って行くという。まず現地の水質を把握して、お茶を淹れてみて、どんな味がするのかを確認。実は、お茶は水次第で味が全く変わるため、その土地ごとに最適な煮沸法や茶葉の蒸らし時間まで検証するのだという。将来は、母国・スウェーデンで行われるノーベル賞の晩餐会で、ブルゴーニュの赤ワインや、スコットランドのシングルモルトのような嗜好品として、日本茶を振る舞いたいと語る。

ぶれける おすかる

1985年8月14日、スウェーデン生まれ。
2008年スウェーデンのルンド大学日本語科入学。
2010年岐阜大学に留学後、日本企業に就職。
2014年日本茶インストラクターの資格を取得し、2016年世界緑茶協会の「CHAllenge」賞を受賞。
2018年ブレケル・オスカル企画合同会社を設立し、スウェーデン初の日本茶専門家を志して現在は東京在住で活躍中。