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#550

木下こづえ・木下さとみ まもろうPROJECT ユキヒョウ

 

世界有数の山岳地帯・中央アジアに生息する“幻のネコ”ユキヒョウ。その魅力と、なぜ守るべきかを伝え続けてきたのが、双子の木下姉妹だ。京都大学で希少動物の繁殖研究に取り組むこづえ(准教授)と、大手広告会社でコピーライター/CMプランナーとして活躍するさとみ。研究とクリエイティブという異なる専門性を重ね、生息地の自然や文化、そして保全に携わる人々の姿を発信してきた。
 
標高4,000mを超える険しい山域へ片道5時間の馬旅で臨むなど、過酷なフィールドにも果敢に挑む。さらに、日本と生息地をつなぐため、キルギスの人々と協働したぬいぐるみ制作など、環境教育にも力を注いでいる。
 
10年以上にわたる探究と実践、そして〈ともに生きる保全〉という理念に迫る。木下姉妹が示す“新しい保全のかたち”とは――。

きのした こづえ

 
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 准教授
兵庫県出身。神戸大学発達科学部を卒業後、同大学大学院農学研究科に進学し、資源生命科学を専攻。希少動物の繁殖生理学・行動生態学を専門とする。中央・南アジアのユキヒョウ生息地でフィールド研究を重ね、国際的な保全ネットワーク形成に尽力する。
 

きのした さとみ

 
コピーライター/CMプランナー
兵庫県出身。九州大学大学院芸術工学府を経て、大手広告会社に入社。企業のブランド開発や社会課題の解決に携わりながら、「まもろうPROJECT ユキヒョウ」を発足。生息地に足を運び、生活者の視点と言葉の力で自然と社会をつなぐ表現活動を続けている。