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#583

後藤 佑介・永江悠真 喪服レスキュー株式会社 代表取締役

 

都心のビルの一室、中に入ると、壁一面に掛けられた黒スーツが。ここは24時間無人で
営業している喪服のレンタルショップだ。スマホで、全国約20店舗あるお店を予約すれば、
1時間もかけずに、喪服を試着して、そのままレンタルできる。サイズは豊富で、裾や丈を調整することもなく、自分にピッタリの服を探すことができる。さらに小物もレンタル可能。返却は、店舗に持参するか、配送も選択できるという細かいところにも配慮が行き届いたシステムだ。
 
きっかけは、永江が自身の祖父が亡くなった時に、持っていた喪服のサイズが合わなくなっていて、情けない思いをしたことだ。個人の事情など関係なく、人は予期せぬ時に亡くなってしまう。今すぐ喪服が必要となった時には、量販店や貸衣装店では間に合わない状況がほとんどであり、24時間営業で、ある程度の在庫を用意した無人店舗が最適の業態だという結論に至った。
 
現在、日本では毎年160万人の人々が亡くなり、2040年まで増え続けると言われる。葬儀の形態は変わっていくかもしれないが、亡くなった人を悼む気持ちは変わらないはず。
そんな人の心に寄り添い続けるサービスでありたいと思っている。

ごとう ゆうすけ
ながえ ゆうま

 
一橋大学の同級生であり、部活も同じ空手部という2人。卒業後は別の会社で働いていたが、コロナ禍に再会し、意気投合。お互いにアイデアを出し合い、様々なビジネスを立ち上げては、失敗を続けてきた。喪服レスキューは、世の中の非合理であり、理屈では語れない事象にフォーカスを当てたもの。新たなビジネスのヒントは、そういうところにあるのではないかと考えている。