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#122

川上哲治(王貞治・長嶋茂雄)

卓越した打撃力で戦前から活躍し、プロ野球界の礎を築いた川上哲治。監督としても読売巨人軍を9年連続日本一に導き、不滅の金字塔はいまだ破られずさんぜんと輝いている。王貞治、長嶋茂雄の“ON砲”を軸にした波乱のV9の軌跡、その裏側にはどんなドラマがあったのか? 貧困や戦争を乗り越え、長きにわたり球界をけん引し、多くの人々に夢を与えた川上の野球人生とは…。
 
●貧しき少年時代
父親のばくちで一家は破産。懸命に働く母親がなけなしの金で買ってくれた練習靴を使うことに心を痛めた川上は素足で練習に励む。熊本県立工業学校(現・熊本工業高等学校)のエースとして甲子園で準優勝するもスカウトの目当ては別の選手。家の窮状を知る校長が強く推薦し、読売巨人軍への入団を果たす。
 
●波乱の野球人生
高い打撃力を買われて投手と野手を兼業する中、打者として才能が開花。しかし、戦争で兵に服し、戦後は食糧難に苦しむ家族のため熊本で農業に専念する。その後、読売巨人軍に呼ばれてプロ野球界に復帰。“赤バット”で人気を博し、戦後の日本の多く人々に夢と希望を与える存在となる。
 
●打撃の神様から名監督
さまざまなタイトルを数多く獲得し、史上初の2000本安打を達成。“打撃の神様”の異名をとり、引退後は読売巨人軍の監督に。画期的で意欲的な川上野球で、読売巨人軍は黄金時代に入る。
 
●野球界の宝
王貞治、長嶋茂雄の“ON砲”の活躍を軸に、川上巨人は9年連続日本一の偉業を成し遂げる。そのV9の裏側にあったドラマとは? そして、監督というバトンを長嶋に渡すことになる。