番組表

放送内容

#143

庭師 山口陽介

長崎県波佐見町を拠点に、世界的な活躍を見せる庭師がいる。西海園芸の二代目、山口陽介(45)。彼が手がけるのは、ただ美しい庭ではない。“その場所の空気”そのものだ。
 
18歳のとき京都の庭師に弟子入り。水やりをさぼり、木を枯らしてしまった山口は、親方から厳しく叱責された。その経験をきっかけに、植物を“命”として捉え、その声に耳を傾ける姿勢を貫いてきた。その後、単身イギリスへ渡り、世界的植物園「キューガーデン」で技術を磨いた山口。帰国すると日本の伝統的な庭づくりに現代的な感覚を融合させ、独自のスタイルを築き上げていった。
2016年には、世界三大ガーデンショーの一つ「シンガポール・ガーデンフェスティバル」で、最高賞となる金賞を受賞した。
 
山口は、石一つ、枝一本と丁寧に向き合い、それぞれの個性を見極めながら、その土地に自然と溶け込む風景を生み出していく。
「良い庭とは、愛される庭」。自然と人をつなぎ、長く人々の心に残る風景を生み出し続ける庭師の、静かな挑戦の日々を追った。