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#117

「春の花」

広島市の西部、佐伯区にある臨済宗の寺・観音寺は、瀬戸内海を望む「花の寺」として知られています。3月中旬に訪ねると、700種類もの満開の椿が、出迎えてくれました。30年前、「ここを一年中花が絶えない場所にしたい」と思いたった先代の木村文隆住職が、棚田だった裏山に椿や紫陽花などの花を植えて、育て増やしてきました。今は亡き父の遺志を継いだ木村宗凰住職が、咲き集う花を大切に守っています。