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#51

将軍と天皇の意外な関係

源頼朝、足利尊氏、徳川家康・・・いずれも武家の棟梁、「征夷大将軍」になった男たち。将軍と言えば日本の頂点に立ち、大きな権力を持っていたイメージがありますが、実は時代により将軍の立ち位置は意外なほど大きく変化してきたんです。そして同じく日本の中心として敬われてきた天皇との関係はどうだったんでしょうか?今回は、旅人の中村雅俊さんが、京都にある将軍ゆかりの地を巡りながら、将軍と天皇との意外な関係をひも解いて行きます。
まずは鎌倉幕府ゆかりの地、「石清水八幡宮」へ。源氏の氏神として崇敬を集め、のちの時代にはあの織田信長や徳川家康も信仰した由緒ある社。なぜ石清水八幡宮は源氏の氏神となったのでしょうか? それは「源氏」の始まりと深い関わりがありました。また武士のことを「侍(さむらい)」とも言いますが、その由来は「征夷大将軍」の始まりとも繋がりが・・・・。

嵐山にある世界遺産「天龍寺」は、室町幕府初代将軍、足利尊氏が創建した名高い寺院。尊氏は後醍醐天皇と手を組んで鎌倉幕府を倒しますが、二人はその後、敵対することに・・・。しかし尊氏には、後醍醐天皇への特別な想いがありました。そのことを今に伝える天龍寺の貴重な物とは・・・。さらに尊氏も見たという絶景も堪能します。
足利家菩提所「等持院」には室町幕府の歴代将軍像がズラリ。その将軍の中でも絶大な権力を誇ったのが、あの金閣寺を創建したことでも知られる第3代将軍、足利義満。彼が日本の国王を名乗るほどの権力を握った秘密とは? さらに義満が金閣寺に込めた意外なメッセージとは?
そして江戸幕府の初代将軍、徳川家康は、これまでの将軍を遥かに凌ぐ権力を持ったと言います。その秘密を解くため訪れたのが、鎌倉時代に創建された格式高い禅寺「南禅寺」。南禅寺で分かる、家康が巨大な権力を誇った理由とは? そして天皇や公家に対する絶妙な立ち回りに中村さんも驚かされます。
あなたの持つ「将軍」のイメージがきっと変わる1時間、是非、お楽しみに!


【専門家出演者】
●西大和学園中学高等学校 教諭
浮世博史 さん