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#56

金閣寺と花の社

日本のみならず、世界中から愛される観光名所・金閣寺。滅多に撮影が許されないこの名刹に、今回は特別にカメラが入ることが許されたのです。檀れいさんが、金閣寺をはじめ数々の京の名所に絵を奉納している日本画家の森田りえ子さんの案内のもと、「絶景」「歴史・文化」「食」をテーマに旅をします。
まずは平安京遷都とともに創建された城南宮へ。趣の異なる様々な庭の絶景を楽しむことができる知る人ぞ知る名所です。京都を代表する年中行事のひとつ「曲水の宴」が行われる「平安の庭」や満開に咲く色とりどりのツツジの花。他にも春に見事な枝垂れ梅が咲き誇る「春の山」や鮮やかな藤の花が満開を迎えていた「室町の庭」を見学。そして森田さんが奉納した4枚の絵馬を間近で見せていただきます。この4枚の絵に込められた想いとは?

そして今回のいよいよ金閣寺へ。正式名称は北山鹿苑寺といいますが、黄金に輝く金閣が特に有名なため一般的に金閣寺と呼ばれています。そんな金閣を、普段は立ち入り禁止のルートから特別に見せていただくことに。通常拝観では決して見ることのできない金閣の姿をたっぷりとお届けします。この金閣は三層からなる建物ですが、それぞれに建築様式が異なる珍しい建物です。各層を解説しながら、金閣を建てた足利義満の想いに迫ります。その金閣を取り囲む庭にも義満の思惑が。さらに、滅多に入ることができない方丈にも特別に入れていただきます。金閣寺(鹿苑寺)の御本尊や後水尾天皇が植えたと伝わる椿、足利義満の盆栽が始まりという松の木を拝見。そんな金閣寺に奉納された森田さんの絵と対面します。実はこの絵、江戸時代に活躍した絵師・伊藤若冲の絵とある共通点が。一体それは?
京都の美食を堪能するために訪れるのは、京料理の名店「木乃婦」。細長い露路に一歩足を踏み入れれば、そこには非日常的な空間が。入り口には、春をイメージしたという森田さんの絵が飾られていました。そんな木乃婦でいただくのは、春の終わりから夏の始まりへと季節の移ろいを感じることができる逸品です。名物のフカヒレと胡麻豆腐の鍋もいただきます。


【専門家出演者】
●日本画家
 京都市立芸術大学客員教授
 森田りえ子 さん