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#105

京都から平泉へ 黄金の都の秘密

今回は、俳優・中村雅俊さんが京都を飛び出し、奥州・平泉へ。京都から遠く離れたこの地が、実は古くから京都と深い関係があったことをご存知でしょうか。平泉は、源義経が武蔵坊弁慶とともに京から逃れ、最期を遂げた場所。中村さんは、義経ゆかりのこの地を巡りながら、京都とのつながりをひも解いていきます。
まず訪れるのは、平泉を代表する名刹・中尊寺。奥州藤原氏が築いたこの寺には、弁慶と義経の等身大の像が安置された「弁慶堂」があり、義経伝説を身近に感じることができます。
さらに中尊寺の本堂では、1200年以上受け継がれる「ある意外なもの」が京都とのつながりを今に伝えます。そして圧巻は、国宝・金色堂。まばゆい輝きに包まれた空間に、中村さんも感動。歴代の奥州藤原氏当主が眠るこのお堂には、その輝きをさらに膨らませる仕掛けと、平泉繁栄の理由、そして京都との深い繋がりが秘められていました。
京都との繋がりを感じられるのは中尊寺だけではありません。実はその近くに、京都で人気のとある観光名所にそっくりな建物があったというのです。その意外な建物とは一体?
そして中尊寺と並ぶ平泉の名所「毛越寺(もうつうじ)」へ。その大きな見どころの一つが、美しく広大な庭園ですが、実はここ、かつて平安京に存在した大寺院を模して造られたもの。その規模に勝るとも劣らない壮大な庭園は、奥州藤原氏のかつての栄華を今に伝えてくれます。また平安時代、時の天皇が京都から持ち出しを禁じたという仏像の逸話も。さらに近年、新たに発見された、京都にも現存しない貴重な文化遺産が。そして最後には、誰もが見覚えのある「あの国宝」とそっくりな絵がなんとこの地の遺跡から発見されたというのです。
もちろん、平泉の名物グルメにも舌鼓を打ち、旅の醍醐味も満喫します。
義経と弁慶の物語だけではない、京都と平泉を結ぶ奥深い歴史をたどる旅。ぜひお楽しみに。


【専門家出演者】
●岩手大学客員教授
 千葉信胤さん