番組表

バックナンバー

#119

京で発見!宮本武蔵の知られざる素顔と実像

二刀流の剣豪、宮本武蔵。生涯無敗とも言われる武蔵の天下無双への道のりは京都から始まっていました。
今回は俳優の内藤剛志さんが、芥川賞作家の藤沢周さんとともに、宮本武蔵ゆかりの地を巡ります。
旅の始まりは国宝三十三間堂。平安時代に創建されたこの寺院は、吉川英治の小説「宮本武蔵」で武蔵と吉岡伝七郎が決闘した場所としても知られています。実は内藤さんも35年前に時代劇で伝七郎役を演じ、ここで撮影を行ったことがあるんです。当時の貴重な映像を特別に公開。
聖徳太子創建とも伝わる「上品(じょうぼん)蓮台寺」の近くで繰り広げられたのが吉岡伝七郎の兄、清十郎との決闘。武蔵はなぜ足利将軍家の指南役、吉岡道場の兄弟と戦うことになったのか? その因縁や、武蔵が生涯無敗を貫くことが出来た必勝の戦略をひも解きます。
武蔵はここ京都で剣の道を別の面からも極めようとしました。それが分かるのが名高い禅寺「妙心寺」の塔頭「退蔵院」。この寺で大切に受け継がれる国宝の水墨画「瓢鮎図」を特別に見せていただき、武蔵の内面にも迫ります。

吉岡兄弟を立て続けに撃破した武蔵は、吉岡一門との「一乗寺下り松での決闘」へ。その前に立ち寄ったのが「八大神社」。しかしここで武蔵は神様に必勝祈願はしませんでした。ならば一体なぜここに来たのでしょうか? 神社に残された同時代の古地図には、武蔵が決闘に勝つための狙いが秘められていました。また内藤さんと藤沢さんが、実際に木刀を持って武蔵の戦いを検証。いかにして一対多数の戦いを制したのか? 武蔵の戦略が明らかに。
決闘後、武蔵が身を隠したのが東寺五重塔が見守る「観智院」。武蔵はここに隠れ住みながら、ある貴重な宝を残しました。それが武蔵直筆の見事な絵画。武蔵は剣豪の顔とは別になんと天才絵師の顔もあったのです。貴重な武蔵の作品を特別にじっくりと見せていただきます。
また京都最古の禅寺「建仁寺」では、武蔵の絵の師匠と目される人物の貴重な作品も拝見。
宮本武蔵の剣豪としての顔だけでなく意外な素顔と実像に出会う旅、是非お楽しみに。


【専門家出演者】
●藤沢周さん
●松山大耕さん
●竹内政裕さん
●小野慈浩さん