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#156

発見!塔頭にこそ“お宝”あり!

京都には、歴史にその名を残す大寺院がいくつもあります。そんな大寺院の住職亡き後、弟子たちが寺の敷地内や周辺に塔や庵を建て、大切に守り継いだ小さなお寺のことを塔頭と言います。今回はそんな塔頭に眠る、知られざる秘宝を巡ります。旅人は俳優・山西惇さん。
最初に向かうのは、弘法大師空海ゆかりの寺院、東寺の塔頭「観智院(かんちいん)」。ここで拝見するのは、剣豪・宮本武蔵が描いた障壁画。二刀流の達人として生涯負けなしと伝わる武蔵は、実は絵師としても名を残し、江戸時代後期の絵師番付では円山応挙や伊藤若冲と並び称されました。墨で描かれた「鷲の図」と「竹林の図」。この2枚の絵には、剣術の間合いに通じる緊張感が漂います。
続いては京都を代表する禅寺のひとつ、東福寺の塔頭「同聚院(どうじゅいん)」へ。こちらで対面するのは、藤原道長が造らせた仏像で唯一現存する、御本尊の不動明王坐像。木造の不動明王としては日本一の大きさを誇るこの像は、藤原道長が栄華を極めようとする40歳の祝いの時に造られたものです。同聚院の創建が室町時代に対して、この像は1006年に造られています。なぜ寺の創建よりも前の像が祀られているのか? その理由を解き明かします。

東福寺の近くにある「ドラゴンバーガー」にも足を運びます。京都の食材を使ったハンバーガーが話題のスポット。山西さん、九条ネギと聖護院大根を使った柚子胡椒風味のハンバーガーをいただきます。
最後に向かうのは、大徳寺の塔頭で千利休が自らの菩提寺と定めた「聚光院(じゅこういん)」です。ルーブル美術館がわずか数回しか海外へ貸し出したことのないモナリザが来日した際、そのお礼としてフランスへ渡った狩野永徳の奇跡の作品が聚光院に残されています。狩野永徳は安土城や聚楽第、大坂城などの障壁画を描いたものの、その多くが焼失し、ほとんどが現存していません。その狩野永徳の「花鳥図」を間近で拝見。四季が描かれた中で、ただひとつ姿を消した「夏」の謎にも迫ります。
塔頭という小さな寺が守り継いできた、京都の奥深いお宝を紐解く物語です。


【専門家出演者】
●京都旅屋 代表
 吉村晋弥さん