番組表

放送内容

#140

テレメンタリー2019「さまよう博士」

九州大学(福岡市)で1年前に発生した火事。焼け跡から遺体で発見されたのは当時46歳の男性だった。焼身自殺を図ったとみられている。男性は元大学院生で、籍を失ってからもキャンパスに居座り、研究の道を志していたという。一方、同じ大学に在籍する40歳は3年前に博士号を取得した。しかし就職はせず、アルバイトで生計を立てながら大学教員を目指して日々研究に励んでいる。
国が「大学院重点化政策」を打ち出した1990年代以降、博士号は急増した。しかし彼らの受け皿となるはずの大学教員や研究職といったポストは増えていない。国策の歪みによって生み出された大量の博士たちの日常を追った。
 
【ナレーター】
谷昌樹
 
【初回放送】九州朝日放送(KBC):2019年9月15日