お知らせ

2021年1月1日(金)、2日(土)、3日(日)午前6:00~8:00「新・にほん風景遺産」の再放送をお送りいたします。
2021年1月1日(金)午前6:00~「春の歴史たび」2時間スペシャル
2021年1月2日(土)午前6:00~「ふるさとを想う夏」2時間スペシャル
2021年1月3日(日)午前6:00~「春呼ぶ祭り」2時間スペシャル

放送内容

新・にほん風景遺産「春呼ぶ祭り」2時間スペシャル

南信州 秘境 新野の雪祭り ~奇祭!極寒の夜を徹し舞う~/長野朝日放送

長野県の南端に位置する下伊那郡阿南町に“祭り街道”と呼ばれる道があります。三遠南信を結ぶ街道沿線では年間16もの祭が催され、中でも異彩を放つのが、数百年の歴史を誇る「新野の雪祭り」です。伊豆神社境内で1月14日の深夜1時から翌朝まで夜通しで執り行われるこの祭りは、能や狂言などの伝統芸能の原点ともいわれます。“眠い!寒い!煙い!”見物人たちは、悪霊を鎮めようと「ランジョウ(乱声)」と声を上げ、薪などの棒で壁を叩き、仮面を被り神の化身となった者たちは、田楽・舞楽・神楽・猿楽などの日本の芸能絵巻を繰り広げ、五穀豊穣を祈願します。中でも花形なのが、幸法(さいほう)、茂登喜(もどき)、競馬(きょうまん)の3役。祭りの前日、希望者を募り神くじ(みくじ)といわれる抽選で選ばれます。この役につくことは新野の人々には大変な名誉だといいます。
そして祭りに欠かせない雪。いつもなら積もっている時期なのに今年は全く降っていません。果たして雪は降るのでしょうか。
さらに、環境省より「星が最も輝いて見える場所」に認定された阿智村を訪れて日本一の星空を見に行きます。
旅人は、俳優・中本賢。祭りの花形・幸法や茂登喜に選ばれた若者たち密着し祭り、祭りへの想いを探ります。


巨木を引き合い 春を呼ぶ!鉤引き祭り ~鹿児島 高隅・二つの町の意地と絆~/鹿児島放送

鹿児島県の大隅半島、高隈山地に囲まれた鹿屋市高隅。この地に300年以上受け継がれてきた春を呼ぶ祭りが「鉤引き祭り」です。年に一度、上高隈と下高隈に分かれ、「雄鉤」「雌鉤」と呼ばれる長さ約10m、重さ1tの巨木を数百人が渾身の力を込めて引き合います。鉤引きは先に2勝した方が勝ち。勝てば豊年と言われ、老若男女総出、必死の戦いが繰り広げられます。
高隅には、水を巡る苦難の歴史があります。高隅の大部分は、軽石や火山灰で形成されたシラス台地のため保水性がなく農地に適していません。かつては水を確保するにも50~80mものシラス層を貫いた井戸を掘らねばならないほど。米を作ることができずサツマイモやアブラナなど乾燥に強い作物を中心に栽培していましたが、二週間も晴天が続けば干ばつになり雨乞いをするような状況でした。それを変えたのが、1967年(昭和42年)に完成した高隈ダム。ダムの水は配水池へ送られ、畑へ引かれていきます。畑ではスプリンクラーで水がまかれ、日照りが続いても水の心配をする必要がなり、今ではサツマイモのほかサトイモやキャベツ、茶などが栽培される豊かな地域となりました。しかし、高隅ダム建設のため上高隈町の一部は集落ごとダムの底に沈むことになり、生まれ育った家を離れることを余儀なくされた多くの人々がいました。
旅人は、俳優・中本賢。鹿屋市高隅に受け継がれてきた祭りと暮らしを訪ね、人々の想いに迫ります。

この放送回は4Kで制作しています。
「BS朝日4Kチャンネル」では4K映像でご覧頂けます。

番組概要

「にほん風景遺産」「にほん風景物語」につづく、BS朝日とテレビ朝日系列局による共同制作番組、第3弾。

各地に残る、四季折々の自然、古からつづく営み、変わらない風景…。
日本人なら誰もが本能的に持っている“どこか懐かしい風景”を求めて旅にでます。

取材するのは、その地を知り尽くしたテレビ朝日系列各局。地元ならではの取材・情報網を存分に生かした深みのある紀行番組をお届けします。

旅のスタイルは、手軽に感じられる“2泊3日” 地元しか知らない食に舌鼓を打ち、酒に酔い、秘湯に浸かる…。

あなたも誇りをもって「この国に生まれてよかった」と感じる事ができるはず…。

【旅人】
石丸謙二郎
中本賢
島田雅彦

【ナレーション】
大木優紀(テレビ朝日アナウンサー)