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放送内容

こどもたちに意欲と創造性を! 認定NPO法人カタリバ
木造賃貸アパートで都市を変える! モクチン企画 連勇太朗さん

こどもたちに意欲と創造性を! 認定NPO法人カタリバ
木造賃貸アパートで都市を変える! モクチン企画 連勇太朗さん


 

こどもたちに意欲と創造性を! 認定NPO法人カタリバ

近ごろの若者は“自信や意欲が持てない”と聞いたことはありませんか?
事実、高校生へ「自分は価値のある人間だと思う」と質問したところ「そうだ」「まあそうだ」
と答えられたのは半分以下だったそうです。なんだかちょっとかわいそう。
今回はそんな若者たちに「居場所」と「きっかけ」を提供して
自己肯定感を高めるためのサポートをしている方たちからバトンを受け取ります。

 

認定NPO法人カタリバ 代表理事:今村久美さん・マネージャー・b-lab副館長:瀬川知孝さん
訪ねるのは、大学4年生の中谷智一さん。
中高生の時は、野球と勉強で忙しい毎日を過ごしていたそうです。
彼が向かったのは、文京区にある施設「b-lab」。文京区に在住・在校する中高生が誰でも利用でき、
学校や学年の違う若者が様々な経験ができるようサポートする場所。
案内してくれたのは副館長の瀬川さん。
中に入ってみると、参考書、小説、漫画、さらには楽器やゲームに囲まれ、
それぞれの場所で思うままに過ごす中高生の姿が。

ここを運営するのが認定NPO法人カタリバ。代表の今村さんは、全国の若者たちに学びの種を
提供したいとの思いから、団体を立ち上げました。
生活環境の違いや住む地域によって、意欲や創造性を育むきっかけを奪われてしまう子どもたち。
そんな彼らに、タテの関係(先生や親)やヨコの関係(友達)ではない【ナナメの関係】の人
と接する居場所を作ってあげることで、子どもたちの新たな興味を引き出すお手伝いをしているんです。

そんなカタリバが、今年立ち上げたのが「カタリバオンライン」コロナ禍による休校などで
学ぶ機会を失った子供たちに、オンラインで独自のプログラムを提供する取り組みです。
今回は、中谷くんが実際に子ども達を相手に、50分のプログラムに挑戦。
子ども達に、ナナメの関係から自分の思いを伝えます。

新たな興味に出会うきっかけづくりと、それを支えるナナメの関係の大人たち。
新しい学びの“形”が、若者たちの“未来”を変えていきます。

カタリバが始めたSDGsぜひ御覧ください。
  


 

木造賃貸アパートで都市を変える! モクチン企画 連勇太朗さん

およそ7軒に1軒。これは日本にある空き家の割合(*)そんなに多いのかと
ちょっとびっくりしてしまいます。街のあちこちに建築中のビルがある一方で
借り手が見つからなかったり、建て直しできずに放置される建物もある。
そんな状況に「もったいない!」と立ち上がったのが今回の主人公。

©Chikako Ishikawa

 

モクチン企画 代表理事 連勇太朗(むらじゆうたろう)さん
訪ねるのは長谷川ミラさん
学生をしながらファッションブランドも手がけるミラさん。
環境問題にも関心があり自身のyoutubeチャンネルでも
情報を発信しています。

まずはモクチン企画の事務所へ
築53年の木造建築を連さん自ら改修しています。
天井を取り払って木の梁を活かしたり、壁を壊して大きな窓をつけたり
浴室のタイルの上にはアクリルの床を張り、装飾として模様をチラ見せ。
「木造建築って改修で自由に変えられることも多いんです」
そう、連さんが注目しているのは「木造建築」の空き家。

大学院生の時、木造アパートを改修するワークショップに取り組み
その可能性に気づいた連さん。1960年代から2000年頃までに建てられた木造賃貸住宅(=モクチン)は都内だけでも20万軒もあるそうです。中には現代のニーズに合わず、空き家になっている部屋も多い。それらが改修によって生かされれば街だって変えられるかもしれないと連さんは考えています。

一軒でも多くのモクチンを生まれ変わらせるために連さんが考え出した方法は、改修のためのアイデアを「レシピ」としてネットで無料公開すること。それを持続するため今までにない仕組みづくりに取り組んできました。
「街を魅力的にするために、私たち一人一人にできることはあるはず」
連さんのはじめたSDGsぜひご覧下さい。

*2013年総務省統計