放送内容

#75

人口1000人の限界集落にできたのは“世界一美しいコンビニ”!
経営者目線で過疎の町を変える方法とは?
藤田恭嗣さん/
ゆるくつながりを持てる場所が孤独から人を救う
みんなで支える街のライブラリー
だいかい文庫 守本陽一さん

人口1000人の限界集落にできたのは“世界一美しいコンビニ”!
経営者目線で過疎の町を変える方法とは?

藤田恭嗣さん

徳島県と高知県の県境、標高1000メートル級の山々に囲まれた、徳島県の木頭地区。
住民は、1000人ほど。その半数以上が、65歳以上という限界集落。
買い物に行くのに最寄りのスーパーまで車で1時間以上もかかる。
ここに2020年の4月一軒のコンビニが誕生した。それもとびきりユニークな。
全面ガラスばりなところはコンビニ風。けれど天井のかなり高い広い空間にこの地の特産である柚子を模したイエローの柱が並ぶスタイリッシュな空間。日本最大級のデザイン賞である日本空間デザイン賞などをはじめ、これまで国内外のデザイン賞を10冠も獲得。名付けて「未来コンビニ」。

 

これを作ったのが、本日の主人公、KITO DESIGN HOLDINGS株式会社 代表取締役社長、藤田恭嗣さん。

東京のIT会社、株式会社メディアドゥ(東証一部上場)の代表取締役社長 CEOでもある。
 
お弁当や飲み物はもちろん、木頭では手に入りにくい生鮮食品などから地元の特産品まで揃う未来コンビニは木頭の人の大事なインフラに。それだけでなく、今まで木頭を通り過ぎていた人まで呼び込むように。休日には「未来コンビニ目当て」で訪れる観光客まで。
木頭に生まれ都会に出て、会社を企業し成功した藤田さん。生まれ育った村が廃れていくことが耐えきれず、この地を「お金が回り、人が集まり、笑顔が生まれ誇れる場所に」と様々なプロジェクトを手掛けています。その一つが、未来コンビニ。その情熱は、未来コンビニ以外にも木頭のあちこちで育ちはじめています。そこには会社を大きく成長させる中で身につけたたくさんの知恵が。経営者が考える過疎の町を元気にする取り組み、ぜひご覧ください。

 
問い合わせ先
未来コンビニ
https://mirai-cvs.jp


 

ゆるくつながりを持てる場所が孤独から人を救う
みんなで支える街のライブラリー

だいかい文庫 守本陽一さん

兵庫県北部に位置し県内で最も面積の大きい豊岡市。
駅前から続くアーケード商店街。その一角にユニークなライブラリーがある。
登録料300円で、誰でも無料で本が借りられる図書館。だけど県や市から助成は全く受けていない。有志で運営されている。大開通りにある、だいかい文庫。

 

この場所を作ったのが今回の主人公守本陽一さん。

実は守本さん、普段はお医者さん。週一回は病院帰りに店番を。19時オープンのライブラリーにポツポツ訪れた利用者と何気ない会話を交わす。守本さん、医療を学ぶ中で「孤独」や「貧困」など社会の中での人の状況が健康に大きな影響を及ぼしていることを痛感しました。孤独は1日にタバコを15本吸うのと同じくらいの健康リスクがある、そんな研究結果もあるといいます。医療が人を健康にする仕事なら、病院で待つだけでなく「町づくり」でも医者のやれることはあるのかもしれない。「暮らしているだけで健康になれる街づくり」を夢見るお医者さんの挑戦、ぜひご覧下さい。
 
問い合わせ先
だいかい文庫
https://carekura.com/daikaibunko/