番組表

放送内容

そこにあるもの。 ~繋ぐ。送る。生きる。文化といのち~
#01 愛知  東栄町の花祭り

神として降臨する、鬼。
 
愛知県の奥三河地方、東栄町で行われる花祭りは、神々を湯をもってもてなし土地の安寧と豊作を願う冬の神楽。700年以上受け継がれてきた国の重要無形民俗文化財です。
 
この花祭の特徴は何と言っても、鬼。
山の主、土地の神様の化身として登場する鬼は、大きな面、大きな鉞(まさかり)を持ち、お供とともに次々に現れ、人々と一緒に舞い踊るのです。
寒い中、夜を徹して途切れることなく続く神事と舞。テーホヘテホヘの掛け声に励まされ、勇壮に舞い続けます。そのひたむきさに、熱気に包まれていく祭りの場。子どもも大人も見物客も、祭りのエネルギーを一緒に感じ、その体験はとても心を揺すぶられるものです。
 
東栄町の花祭のうち、今回は足込地区の花祭りをご紹介します。古式の神事の作法を今に伝える地区であり天の祭はとても荘厳なもの。親から子へ、孫へ、この祭りを通じて地域に強い愛情を持つ人々の姿がそこにありました。