番組表

動画公開のお知らせ

『BS朝日 日曜スクープ』放送内容を動画公開します。
生放送でお伝えするニュース解説を放送終了後、ネットで動画公開します。
もう一度、ご覧になりたい方、見逃してしまった方、是非ともご利用ください。



■『BS朝日 日曜スクープ』12月8日の放送内容は現在、公開中です。
【尹大統領が戒厳令宣布】与党退場で弾劾不成立“政局混迷”秩序破壊で内乱罪の適用は
韓国の尹錫悦大統領は12月3日夜、国会での野党の行為について「内乱を画策する明白な反国家行為だ」と主張し、戒厳令を宣布した。一切の政治活動を禁止し、メディアも管理下に置く内容だ。尹大統領は、予算までも政争の手段として利用する共に民主党の立法独裁で国政は麻痺し、国民のため息は増えている」と批判した。韓国での戒厳令は45年ぶりとなる。しかし、韓国の国会は4日未明の本会議で、戒厳令の解除を要求する決議案を可決させ、尹大統領は戒厳令の解除を余儀なくされた。
 
尹大統領の戒厳令宣布による混乱を受け、与党「国民の力」の韓東勲代表は6日、「大統領の憲法上の権限を停止させる必要がある」と述べた。しかし、「国民の力」として尹大統領の弾劾訴追には反対する方針は変えなかった。尹大統領は7日、弾劾解除後、初めて公の場に姿を現し、国民に向けて謝罪するとともに、「私の任期も含め、今後の政治情勢を安定させるための措置を党に一任する」と発言した。韓国国会がこの日の夜、本会議で行った弾劾訴追案の採決では、「国民の力」議員は1人を除いて退席。数人の与党議員が国会議長らの呼びかけに応じて議場に戻ったものの、弾劾訴追案は、議決に必要な定足数に達せず、不成立となった。最大野党「共に民主党」は尹大統領の弾劾訴追案を国会に再提出すると表明した。「国民の力」の韓東勲代表は8日、「退陣前でも大統領は国政に関与しない」と強調した。
 
尹大統領が戒厳令の宣布直後、主要政治家の逮捕と軍投入を直接指揮した情況が明らかとなってきた。韓国・聯合通信によると、尹大統領は3日の戒厳令宣布の直後に、洪壮源・国家情報院第1次長に対して、「この機会にすべて捕まえて整理せよ」と伝達し、軍支援の要請を行った。洪氏はその後、呂寅兄・国軍防諜司令官に尹大統領の指示を伝え、呂氏は逮捕対象者名簿を読み上げ、逮捕のために所在を追跡するよう要請した。名簿には、「共に民主党」の李在明代表や禹元植・国会議長に加え、与党「国民の力」の韓東勲代表も含まれていた。
 
尹大統領が戒厳令を出した後、約300人の戒厳軍兵士が、京畿道の果川中央選管庁舎、水原選挙研修院、また、ソウル冠岳庁舎に出動していたことも明らかとなった。韓国軍は、職員5人の携帯電話を押収し、約3時間20分にわたり捜索した。今年4月の総選挙では与党が大敗しており、戒厳令宣布を進言した金龍顕前国防部長官は中央選管への捜索の理由について「不正選挙疑惑を捜査するか判断するため」と韓国メディアの取材に答えている。この総選挙をめぐっては、保守系のユーチューバーらが「不正選挙だった」と一方的に主張していた。
 
韓国の最大野党「共に民主党」は尹大統領ら8人に対し内乱罪での告発も行っている。告発されたのは、尹大統領のほか、金龍顕・前国防部長官や戒厳司令官を務めた朴安洙・陸軍参謀総長ら8人。刑法87条の内乱罪は、「大韓民国の領土の全部または一部から国家権力を排除したり、国憲を乱そうとしたりする目的で暴動を起こす」と規定されており、死刑判決もありうる。大統領の不逮捕特権は適用の対象外だ。
 
大統領夫人のスキャンダルも政権への逆風を強めていた。夫人の金建希氏を巡っては、検察が「ドイツモーターズ株価操作疑惑」は不起訴処分、高級ブランドのバッグを受け取った疑いについては、嫌疑なしで不起訴処分とした。その一方で、2022年6月の国会議員補欠選では、与党「国民の力」の公認候補選びに不当に介入したとされる疑惑が浮上したため、検察は「国民の力」本部を家宅捜索していた。
 
★ゲスト:牧野愛博(朝日新聞元ソウル支局長)、伊藤弘太郎(法政大学特任准教授)
★アンカー:杉田弘毅(ジャーナリスト/元共同通信論説委員長)
 
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(公開期間は放送から2週間です)

 
 
【自公国103万円の壁「かなりの距離感」】“政治改革”企業献金を巡る廃止議論は?
自民、公明、国民民主3党の税制調査会長は12月6日、「年収103万円の壁」の見直しを行う協議で、親が所得税の特定扶養控除という減税措置を受けるうえで、学生アルバイトの年収要件を、現行の103万円から引き上げることで合意した。一方、所得税の課税対象となる「103万円の壁」の引き上げについては、自民党の宮沢税制調査会長は、「かなり距離感がある」と述べ、具体的な議論に至っていない状況を明らかにした。国民民主は来年1月からの実施を求めているが、自民は技術的に困難である考えを伝え、今月9日以降に協議する方針。
 
国民民主の玉木雄一郎代表は6日、自身のXへの投稿で、与党と国民民主との間で行われた税制改正協議で、与党側から示された年収103万円の壁を178万円に引き上げた際の減収見込み額試算について、「極めて粗い」と批判した。臨時国会で早期成立を目指す2024年度補正予算案について、玉木氏は、「不誠実な対応が続くなら、賛成できない」と政権に対応を迫った。知人女性との不倫疑惑が報じられたことを受け、国民民主は4日、玉木雄一郎代表を役職停止3カ月の処分とした。当面、古川元久代表代行が代表職の業務にあたる。今回の処分について、同党の榛葉幹事長は、「税制改正や予算編成もかかる3カ月間に、代表が役職停止というのは極めて重い判断」と強調した。
 
自民の派閥裏金事件を受けた政治改革に関して、与野党7党は4日、協議を開いた。自民が政治資金規正法再改正の要綱案を提示したが、「企業・団体献金の禁止」は盛り込まれなかった。石破総理は、「我々の立場は禁止よりも、公開することだと一貫している」と見解を示した。1994年の政治改革で、企業や団体が政治家個人に献金することに代わり、税金を原資とする政党交付金制度が創設された。当時、非自民連立政権の細川護熙総理と自民の河野洋平総裁との間で、政治改革の合意に至った。しかし、企業・団体献金の廃止は、棚上げされた状態となっている。5日に開かれた衆院予算委で、1994年の合意に関する認識を問われた石破総理は、「公的助成が入ったので、企業献金がなくなるという意識を持った者は自民党にいなかった」と答えた。
 
★ゲスト:佐藤千矢子(毎日新聞論説委員)、牧原出(東京大学先端研教授)
★アンカー:杉田弘毅(ジャーナリスト/元共同通信論説委員長)
 
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(公開期間は放送から2週間です)

 



■『BS朝日 日曜スクープ』11月17日の放送内容は現在、公開中です。
【熊谷6人殺害その後】遺族が警察の対応を問う裁判“最高裁も上告棄却”不受理の決定
「熊谷6人殺害その後」司法はまたも遺族の訴えを退けた。家族3人の命を奪われた加藤裕希さんは、当時の警察の対応を問題視して裁判を起こしていたが、最高裁が加藤さんの上告を棄却した。
 
事件が起きたのは2015年9月。ペルー人の男が埼玉県警の熊谷警察署から逃走し、その翌日、熊谷市内で50代の夫婦を殺害した。さらにその後の2日間で、80代の女性を殺害した後、加藤さん宅に侵入し、妻と2人の娘を殺害した。男は一審の裁判員裁判で死刑を言い渡されたものの、控訴審で減刑され無期懲役が確定している。
 
加藤さんが自ら起こした裁判では、最初の殺人事件が起きたときの埼玉県警の対応を問題にした。県警は熊谷署から逃走中だったペルー人の男を「参考人」として全国に手配していた。しかし、県警は男の逃走を公にせず、防災無線などを用いての注意の呼びかけもないまま、連続殺人に至った。
 
加藤さんは「最初の殺人事件が起きたとき、埼玉県警が『逃走犯による無差別殺人の可能性がある』と広報していれば、私も妻も警戒を強めて、犯行を防ぐことができた」と訴えた。しかし、1審、控訴審ともに、加藤さんの訴えを退けた。そして今回、最高裁も加藤さんの上告を受理せず、棄却した。
 
加藤さんは、最高裁が上告を受理しなかったことについて「闘う土俵にも上れず、悔しい」と話している。ご家族の3人には、「気持ちの整理がつかず、裁判の結果を報告できない」という。
 
★アンカー:末延吉正(ジャーナリスト/元テレビ朝日政治部長)
 
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■『BS朝日 日曜スクープ』2023年9月10日の放送内容は現在、公開中です。
【熊谷6人殺害国賠訴訟】上告理由書を提出“警察裁量”不当性の存否◆日曜スクープ◆
2015年に埼玉県熊谷市で男女6人が殺害された事件で、妻と娘2人の殺害は県警の近隣住民への注意喚起が不十分として、遺族の加藤裕希さん(50)が5日、最高裁判所に上告審として受理することを求める理由書を提出した。今年6月、加藤さんが県に約6400万円の損害賠償を求めた国家賠償請求は、控訴審で棄却されていた。最高裁で上告が受理されて審理の対象となるのは2022年の場合、1.3%の狭き門だった。
 
訴えによると、当時、埼玉県警は熊谷署から逃走中だったペルー国籍のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン受刑者を、最初の殺人事件の「参考人」として全国に手配していた。ジョナタン受刑者の逃走については、加藤さんの事件が起きるまで、埼玉県警は明らかにしていなかった。1審のさいたま地裁は昨年4月、埼玉県警の情報提供に違法性はないとして、原告の訴えを棄却。昨年10月に始まった控訴審では1審と同様、事件の発生について予想可能かどうかという、警察が予め知り得る「予見可能性」、また、その「予見可能性」に基づく「結果回避義務」の存否が争点となったが、東京高裁は今年6月、危険の切迫性を認めながらも、重大事件が発生した初期段階で捜査の状況に応じて、地域住民にどの程度の情報を提供するかは警察の裁量に委ねられている」と判示し、控訴を棄却していた。
 
加藤さん側が提出した理由書によると、埼玉県警幹部は「屋外の通り魔事件であれば1件発生しただけで連続発生を想定すべきであり、屋内事件であれば2件続けて発生しない限り連続発生を想定できない」とする、いわゆる「1件2件論」を主張する。しかし、加藤さん側は「1件2件論」は警察庁が否定しており、また、裁判例や法律文献もなく、その主張の信用性を吟味することなく、埼玉県警幹部の証言を鵜呑みにした控訴審の判決理由に不備があると訴えている。今回の理由書の提出を受けて、加藤さんは「どうにか公正な判断を司法に求めて、勝訴に向けて頑張っていければとは思います」と現在の心境を語った。
 
▽埼玉・熊谷6人殺害事件
2015年9月に、住宅3軒で男女6人が殺害された事件。強盗殺人などの罪に問われたナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン受刑者は2018年3月、1審・さいたま地裁で死刑判決。東京高裁は19年12月、心神耗弱を理由に1審判決を破棄、無期懲役を言い渡した。検察側は上告を見送った。最高裁が20年9月、無罪を主張する弁護側の上告を棄却、無期懲役の高裁判決が確定した。
 

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■『BS朝日 日曜スクープ』2023年8月13日の放送内容は現在、公開中です。
【玉本英子ルポ破壊された街】砲撃の連続で“民間人犠牲”戦禍の現実◆日曜スクープ◆
遠方から砲声が鳴り響き、砲弾が降り注ぐ街で、殺戮と破壊の連鎖が続く。ジャーナリスト・玉本英子氏(アジアプレス)は、今年5月初旬にウクライナに入った。ザポリージャ州南部の戦闘地域から約7キロ離れたオリヒウ市内は、ロシア軍による砲撃と大型爆弾の投下で、住宅や学校などが無残に破壊されていた。約9割の住民が避難で街を離れたが、約200人が避難する学校を取材した玉本氏は、戦争の理不尽に耐えながら生活を余儀なくされる住民の苦難を目撃する。玉本氏が取材した翌月、ウクライナ軍は、このオリヒウを拠点に、大規模反転攻勢に着手した。また、昨年8月、玉本氏は南部ヘルソン州での取材で、ウクライナ軍の隊長と出会った。だが、今回の取材中、玉本氏に悲報が届く。激戦地バフムトに転戦した隊長は、塹壕で砲弾を受け亡くなった。ジャーナリスト・玉本英子氏は今回の取材を通じて、戦禍の日常と現実にどう向き合ったのか。ロシアの侵略により、市民が受けた痛苦と不条理を伝える。
 
★ゲスト:玉本英子(ジャーナリスト/アジアプレス)
★アンカー:杉田弘毅(共同通信社特別編集委員)
 
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【ウクライナ玉本英子ルポ①】南部“最前線の街”激化するロシア砲撃◆日曜スクープ◆
ジャーナリストの玉本英子氏(アジアプレス所属)が戦禍のウクライナを現地取材。南部ザポリージャ州のオリヒウでは今年5月、ロシア軍による砲撃が絶え間なく続いていた。戦闘地域から7キロの“最前線の街”だ。取材の翌月には、ウクライナ軍がこのオリヒウを拠点に、反転攻勢に着手している。玉本氏が取材した時点でも、学校や住宅など、至るところに砲撃の跡があり、高齢者ら、避難できなかった住民が、数少ない残った建物に身を寄せていた。そこで住民たちが祈っていたことは…。さらに玉本氏は、複数のウクライナ軍の検問所を通過し、戦闘地域により近いマラ・トクマチカにも向かった。
 
★ゲスト:玉本英子(ジャーナリスト/アジアプレス)
★アンカー:杉田弘毅(共同通信社特別編集委員)
 
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【ウクライナ玉本英子ルポ②】ヘルソン州“奪還”後も苦難…庭に砲弾◆日曜スクープ◆
ジャーナリストの玉本英子氏(アジアプレス所属)が戦禍のウクライナを現地取材。ヘルソン州のドニプロ川西岸からロシア軍が撤退したのは去年11月。玉本氏は今年5月にヘルソン市内を訪れたが、ロシア軍からの砲撃が続き、市内の人影は少ない。玉本氏は、ロシア軍撤退前の去年8月、ヘルソン市郊外の集落を取材しており、今年6月に再訪すると、避難していた住民の一部が帰還していた。しかし、庭先には砲弾が残り、電気や水道などのインフラも復旧はこれからだ。さらに、取材中の玉本氏に悲報が届いた。去年8月の取材を受け入れたウクライナ軍の隊長が激戦地バフムトに転戦し、戦死したのだ…。
 
★ゲスト:玉本英子(ジャーナリスト/アジアプレス)
★アンカー:杉田弘毅(共同通信社特別編集委員)
 
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【ウクライナ玉本英子ルポ③】集合住宅まで崩壊…起きなかった奇跡◆日曜スクープ◆
ジャーナリストの玉本英子氏(アジアプレス所属)が戦禍のウクライナを現地取材。ウクライナ中部の都市ウマニは今年4月末、集合住宅がロシア軍のミサイル攻撃を受けて崩落した。午前4時の攻撃で、子ども6人を含む23人が命を奪われている。その翌月、玉本氏が現地を訪れると、犠牲者23人の写真が掲げられ、多くの子どもたちが友達の写真を見つめていた。6階に住んでいたヘレナさん(53)は、娘夫婦と暮らしていたと言う。ヘレナさんは、別の部屋で寝ていた娘夫婦の無事を祈り、奇跡を願ったのだが…。
 
★ゲスト:玉本英子(ジャーナリスト/アジアプレス)
★アンカー:杉田弘毅(共同通信社特別編集委員)
 
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