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#201

2×4をここまで!? ヴィンテージ感がたまらない柏の家

東京の都心まで電車でおよそ40分。千葉県北西部に位置する柏市は
43万人が暮らす、首都圏有数の住宅都市。2017年には関東近県の住民達の住みたい街―第2位になったほど。家賃の相場も首都圏と比べるとかなりリーズナブルなことが、今もファミリー層に人気です。
 
そんな柏市で、築45年の2階建ての中古住宅を購入しリノベーションした、Sさんご夫妻を訪ねます。会社員のご主人と個人でヴィンテージジュエリーやラグの販売をしている奥様、そして2匹の猫たちが迎えてくれました。予算に限りがありましたが、この物件は、敷地約75坪、総平米数は137平米でなんと、約1,180万円。注文住宅で吹き抜けもありポテンシャルが高かったのも気に入り、リノベーションを前提に即決したそうです。
構造は、壁を面で支える2×4住宅でしたので、壁を取り払う代わりに鉄骨の梁で補強し、外観はほとんど手を加えず、室内に奥様好みのテイストをそこかしこに取り入れました。
ミニマルなライフスタイルがしたいと石灰石の敷石を連続させた廊下は、まるで海外のリゾート地に行ったような気分になります。また、石の冷たい印象の中にアフガニスタンのラグなどを敷いて温かみも演出。奥様こだわりのアンティーク扉や照明は海外から取り寄せました。ひときわ目を引くのは、天井まで大谷石を貼ったキッチンの大きな壁。コンクリートの土間の空間に温かみを与えています。もちろん猫たちの通り道やトイレもオシャレにデザイン。
リモートワークが多くなったご主人と家でお仕事をされる奥様のお気に入りの空間がリーズナブルに実現しました。
 
設計担当: 堀泰彰さん/ ディンプル建築設計事務所
http://www.dimple-architects.com/information/

【平面図】

1F before

1F after

2F before

2F after