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#231

廊下も兼ねたクローゼットが主役 ひきこもれない実験的な家

再開発で都会的な街並みになった一方で、戦後から続くバラック商店街もあり懐かしい街並みも併せ持つ神奈川県川崎市溝の口。
 
今回はこの街に築52年のマンションを購入しリモデルされたS邸を訪ねます。
子供の誕生を機に、現在の住まいを購入。一級建築士として設計会社に勤めているSさん自ら設計を手がけリモデルしたご自宅は、2025年リフォームコンクールで会長賞を受賞しました。
 
今まで脇役だった収納スペースを「隠す収納」から「見せる収納」へ!逆転の発想でアイデア溢れるリモデルに挑戦しました。玄関から家の中心を通りバルコニーに突き抜けるようクローゼットを設け、寝室や、リビングなど各空間がクローゼットで繋がる間取りに一新。廊下も兼ねた、子供の遊び場や奥様がピアノを弾いたり、身だしなみの場など様々な用途を担うコア空間となっています。またクローゼットは収納だけではなく、ご主人のお気に入りのコレクションも飾れるようにしたんです。さらに、扉は極力つくらず、それぞれの空間の床や壁の素材を変えて緩やかに区切ることで、実際の間取り以上の広さを感じることができるようになりました。
家族がそれぞれ好きな居場所で過ごしていても、互いの気配を感じられるよう小窓をバランスよく配置する工夫も。適度な距離感で生活できるようになっています。
モノが増えるライフスタイルをオープンに受け入れるこの空間は、近年増えている生活感をなくすこととは対照的に、建築家自身が考える「カッコ悪い、それでいて寛げる」ユニークなリモデルとなりました。
 
設計担当:坂口佳/マッターホルン アーキテクツ
https://www.matterformarchitects.com/

【平面図】

before

after