番組表

放送内容

#113

ANAホールディングス 代表取締役社長 芝田浩二 前編
沖の外国船に夢みた「海外へ」 母も校歌も背中押す

芝田さんは、鹿児島県の奄美大島で生まれ、すぐに中学校教諭の父の転勤で、加計呂麻島の薩川集落へ転居しました。加計呂麻島は8割以上が森林で、不便でも、課題があっても「自らの力で切り拓く」という自立心が、人々の気風でした。集落前の薩川湾には外国船が停泊し、母校・薩川小学校の校歌には「七つの海に船出せん」という一節がありました。母からは「井の中の蛙になってはいけない」という言葉を繰り返しかけられ、「将来は海外へ行きたい」という夢を抱くようになります。東京外語大学の中国語学科へ進学し、語学力を身につけるために2年間大学を休学して北京の日本大使館で働きました。全日空に入社し、国際線への思いを持ち続け、スターアライアンス加盟を機に共同運航を拡大し、2005年度には国際線黒字化を実現します。芝田さんの『源流』をロングインタビューでうかがいます。