番組表

放送内容

#130

安川電機 代表取締役会長 小笠原浩 後編
30回は出張した浦項の製鉄所 「言葉の壁」も郷愁に

小笠原浩さんの『源流』の地、韓国・浦項の製鉄所を再訪します。安川電機入社3年目の1981年に制御ソフトの試運転で初めて浦項を訪れたとき、先輩が先に帰国し、韓国語が全く分からないのに現場に一人残されました。絵や数字、記号を使って必死に意思を伝え、データは国境を越える共通言語だという実感を得ます。それまでは、どちらかというと「嫌なことからはなるべく逃げる」という方でしたが、浦項への約30回に及ぶ出張で途中からはリーダー役も担い、「物事から逃げない」と腹が据わりました。猛烈に働き、気が遠くなる作業も多々ありましたが「論理がきちんとしていれば必ずゴールにたどり着く」と学び、データの定義統一が技術の土台になると確信を深めます。データの世界への入り口となった母校の九州工業大学も訪ね、これまでの歩みを振り返ります。