番組表

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放送内容

#66

農業大国・茨城県の冬の味覚 1時間スペシャル!
(茨城県 れんこん3兄弟&原木しいたけ)

今回は、茨城県が誇る“冬の味覚”が登場!
家業を守るために就農を決意した二組の農家を工藤が訪問する。
 
つくば市で出会ったのが、夫婦二人三脚で「原木しいたけ」を栽培する就農5年目の髙谷浩太さん・良子さん。
良子さんの実家は約300年続く農家。しかし、二人は農業とは無縁の仕事をしていた。
だが、“家族の一大事”をきっかけに夫婦で就農し、家業を継ぐ決意をする。そのワケとは?
 
さらに、稲敷市にて訪ねたのが、宮本貴夫さん・昌治さん・昭良さん。人呼んで“レンコン三兄弟”!
レンコンの生産量日本一の茨城県で、父が始めたレンコン農家を継ぎ、兄弟一丸となって奮闘している。今ではなんと年商2億円!三兄弟だからこそ成し得た成功の秘訣とは?
農作業のお手伝いで、極寒の中、水の張るレンコン畑に入った工藤は、収穫の難しさを痛感!
 
最後は、肉厚ジューシーな「原木しいたけ」とホクホクの「レンコン」料理を堪能。それはまさに冬の贅沢!
 

 


 

FILE66 300年続く農家の19代目 婿入りし夫婦で奮闘する原木シイタケ農家
今回は、茨城県で冬の味覚を堪能する1時間SP!
最初に工藤阿須加がやって来たのは、茨城県つくば市面野井。就農5年目のシイタケ農家・高谷浩太さん(34歳)と、妻・良子さん(34歳)を訪ねる。2人のお子さんがいる4人家族。高谷さん夫婦は、2棟のハウスあわせて5aの畑で栽培している。

 

原木栽培と菌床栽培の違いは?
シイタケの栽培方法は主に、おが屑などを固めたブロックに菌を植える「菌床栽培」と、コナラやクヌギなどの原木に菌を植える「原木栽培」の2種類がある。
原木栽培は天然に近い環境で栽培するため、風味が強く肉厚なシイタケが育つ反面、労力がかかるため、生産されるのはシイタケ生産量全体の1割未満なのだそう。

 

就農前は何をしていた?
浩太さんは実家のビルメンテナンス会社、良子さんは造園会社に就職した。2人は東京農業大学のテニスサークルで出会い、2018年に浩太さんが婿入りし結婚。その後、良子さんの実家を継ぎ、夫婦で就農した。良子さんの実家は300年以上続く農家で、高谷さん夫婦が19代目となる。

 

シイタケ菌を植える植菌作業をお手伝い
植菌の作業場へ移動して、植菌作業のお手伝い。まずは、5つのドリルが付いた機械で原木に穴を開ける。左右をずらし回転させ、レバーをおろすと穴が開く。穴が乾燥する前にシイタケ菌を混ぜたおが屑を固めた「種駒」を植える。種駒は、雑菌の侵入を防ぐ発泡スチロールのフタが付いており、表面が平らになるよう穴に入れる。
300年続く農家に生まれ想うことを良子さんに伺った。

 

就農のきっかけは?
良子さんの父・悦雄さんが脳梗塞を発症。後遺症が残ってしまったことから、良子さんは300年続く家業を守るため就農を決意。浩太さんもその想いに共感し、婿入りして夫婦で就農を果たした。就農当時の苦労について伺った。

 

労力と費用がかかる原木栽培
植菌し終えた原木は、菌を満遍なく行き渡らせるため、組み替えながら数ヶ月寝かせる。その後、菌に刺激を与えるため、半日ほど水に浸ける。水を抜いてしばらく寝かせてからハウスへ運ぶと、数日ほどで発芽する。原木の仕入れから初収穫までおよそ1年かかる。
さらに、原木1本は400円前後で、およそ5000本仕入れるため、原木だけでも年間200万円の経費がかかるのだそう。

 

原木シイタケの収穫をお手伝い
シイタケの軸を持って色々な方向に引っ張る。肉厚で大きなシイタケを収穫した工藤は「でっか!」と驚いた。多い日で30kgほど収穫し、主に直売所やネットで販売している。
夫婦の性格の違いによる仕事への影響や、農業での収入について伺った。

 

<みずほの村市場>
・住所:〒305-0842 茨城県つくば市柳橋496
・電話:029-856-1090
・公式サイト:https://mizuhonomuraichiba.com/

 

肉厚ジューシーな原木シイタケを堪能
旨味がたっぷり詰まったシイタケの炭火焼きを食べた工藤は「肉汁じゃなくシイ汁。シイ汁が溢れてくる」と絶賛した。シイタケの軸も使ったアヒージョは、食感も楽しめて大満足!

 

<今回いただいた料理>
・原木シイタケの炭火焼き
・カマンベールチーズ乗せ
・シイタケのアヒージョ

 

就農して5年 今想うことは?
高谷さん夫婦が、今後の展望について語った。

 

FILE66 バラバラだった兄弟が結束!農業をポジティブに!レンコン三兄弟
次に工藤がやってきたのは、茨城県稲敷市。就農20年目のレンコン農家・長男・宮本貴夫さん(46歳)、次男・昌治さん(45歳)、三男・昭良さん(44歳)を訪ねる。
管理するのは、東京ドームおよそ7個分の合計32haの畑で、年間500tのレンコンを出荷している。

 

就農前は何をしていた?
長男・貴夫さんは体育教師、次男・昌治さんは飲食店経営、三男・昭良さんは工場勤務をしていた。それぞれが社会の壁にぶつかっていた時に、父が始めたレンコン栽培を継ぎ、兄弟一丸となって就農をした。

 

レンコンの収穫に初挑戦!
ウエットスーツに着替えて収穫のお手伝い。想像以上のぬかるみに移動すら困難な中、膝立ちになり、水圧ポンプを腕で挟みながら、土に水を当てレンコンを探す。
横に成長するレンコンの周囲の土を水圧ではじき、浮かび上がったところを収穫する。レンコンに直接水を当ててしまうと、折れて商品価値が低くなってしまう。
果たして、工藤は無事に収穫できるのか!?

 

就農のきっかけは?
農業が良くないイメージを持たれていると感じていた長男・貴夫さんは、農業をポジティブなイメージに変えたいと思い、3人で就農を決意。まずは父の元でレンコン栽培を学び、就農から3年経った頃には、仕事の流れが見えてきて、自分たちで工夫したり、農業が楽しいと思うようになった。
そして、就農から5年目に3人で会社を立ち上げ、長男・貴夫さんが営業、次男・昌治さんが経理、三男・昭良さんが栽培管理を担当し、今では35人の従業員を雇うまでに成長!

 

根切り作業をお手伝い
出荷場へ移動し、根切り作業のお手伝い。傷んだ部分や節に付いた根を取り除いていく。レンコンは形や大きさが不揃いのため手作業が基本!
長男・貴夫さんに就農後の苦労について伺った。

 

家業を継いだ三兄弟へ父の想いは?
母屋に移動し、父・和昭さん(73歳)に、家業を継いだ三兄弟への想いについて伺った。
三兄弟は、畑を大きく出来たのも父のサポートがあったからと、父へ感謝しながら農業に励んでいる。

 

レンコンの鮮度を保つ工夫
根切りを終えたレンコンは洗浄機で綺麗に汚れを落とし、発泡スチロールの箱に詰める。レンコン三兄弟ならではの鮮度を保つ工夫とは!?

 

こだわりが詰まった「れんこんちっぷ」
次男・昌治さんが最近始めたのが「れんこんちっぷ」。米油を使い、手作業で製造している。レンコンの厚さや油の温度など、納得のいく味わいに仕上げるまでに3年を費やした。
揚げたてに塩を振って試食した工藤は「レンコンの旨味しかないんで、厚さもちょうどいい!食べたときのはじけ方がちょうど良いんですよ」と述べた。

 

三兄弟が作ったレンコンを味わう
レンコン三兄弟のレンコンを扱う「鮨小野」でレンコンを使った料理をいただく。工藤が「レンコンは何にでも合いますね!」と、料理を堪能した!

 

<今回いただいた料理>
・レンコンのガリ
・レンコンと地元の食材のオーブン焼き

 

<鮨小野>
・住所:〒300-0504 茨城県稲敷市江戸崎甲455-2
・電話:029-892-4239
・公式サイト:https://sushi-ono.jp/

 

就農して20年 今想うことは?
貴夫さん、昌治さん、昭良さんがそれぞれ、今後の展望について語った。