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#249

玄正 慎 Coaido株式会社 代表取締役CEO

救急車が来るまでの間に、心肺蘇生等の十分な対応を受けられずに、毎日約200人が心臓突然死している。家族や職場の同僚など、大切な人の命を守る仕組みを作りたいと思ったのがCoaido119を開発したきっかけだ。
Coaido119は、目の前で突然人が倒れたときSOS発信すると、周囲にいるアプリに事前登録中の医療有資格者などに助けを求めることができる。
そして受信者に現場の位置と映像、音声がリアルタイムで送られ、チャットで情報交換ができ、さらには救急車の要請もできるのだ。
救急車の到達時間は今、全国平均で8.6分。心臓が突然止まった人は、何もしないと1分経過するごとに救命率が10%低下してしまうため、周りの人がCPR(心肺蘇生)をする必要がある。
救命処置の資格を持ちSOS受信登録している人は、現在1370人。これまで195件のSOSが実際に発信された。
また、玄正は救命処置ができる人を一人でも増やすための取り組みにも力を注いでいる。
ペットボトルを使って手軽に訓練できるキットを開発。様々な企業で講習会を開催し、心臓マッサージのやり方を案内している。
また、突然の心停止は目撃者がいないケースが6割もあるという。そこでビルのカメラの映像をAIでモニタリングさせて、人が急変したら自動的に教えてくれる仕組みや、スマートウォッチと連携をしてSOSを発信できるような仕組みを作りたいと考えている。

 

げんしょう まこと

1981年3月5日生まれ、福井県出身。
横浜市立大学卒業後、ヨコハマ経済新聞の創刊に参画。アプリプランナーとなりハッカソンで心停止者救命支援アプリを発案、Coaido株式会社を創業し、救命共助アプリCoaido119を公開。アプリのIoT連携を進める中、一般社団法人ファストエイドを救急救命士の小澤と共に設立、2018年よりCPR(心肺蘇生)の普及啓発のイノベーションにも取り組んでいる。