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#557

山中大介 株式会社SHONAI 代表取締役

 

「大企業の看板がなくとも生きていける人間になりたい」と、絵に描いたようなエリートの経歴を捨て、山中は山形県庄内地方に移住した。誘われたベンチャー企業では当面の仕事がなく、三井不動産時代の経験が活かせるかと、あるエリアの開発事業に着手。一面の田んぼが広がる光景を見て考えたのが、田んぼをコンセプトにしたホテル、スイデンテラスだった。現在は年間7万人が訪れる観光地となったが、当時、地元の人々からは「こんな所に人が来るわけはない」と冷ややかな目で見られていたという。
 
いつの間にか地元の人々から相談などを受けるようになり、山中は地方の課題に直面し、自分たちがそれらを解決していかなければならないと考えるように。現在、観光・農業・人材・教育の4つの事業を行っているが、中でも力を入れるのが、未来の地方を担う子どもたちのための教育事業だ。学童保育やフリースクールも行う施設、キッズドームソライは、地元企業の協賛を得て、行政に頼らずに、庄内全域の子どもの利用料を無料にした。
 
地方にはそれぞれ独自の強みがあり、そこを売りにすれば、世界を相手にしたビジネスも展開できる。資本金10万円からスタートした会社は、今期30億円の売り上げが見込まれているが、目指すは100億円だ。人口が減少し、産業も衰退していくだけと見られている地方を根本から変える、経済成長のモデル企業となるべく奮闘を続けている。

やまなか だいすけ

 
1985年12月24日生まれ
父親の仕事の関係で、幼少期をヨーロッパで過ごす。サッカーの名門アヤックスの下部組織で活躍、プロサッカー選手を目指していたが、慶応大学ではアメリカンフットボールを始め、日本代表にも選出。三井不動産に入社し、ららぽーとなどの開発を手がけるも、一念発起し退社、山形県に移住し起業。全国の地方都市の課題を解決する事業に取り組む。