江戸時代に三大花火と呼ばれた一つ、山梨県・市川三郷町。
花火メーカーである、株式会社マルゴーは、花火の町として有名なこの町を拠点に構えている。
昨年の隅田川花火大会コンクールで優勝するなど数々の花火大会では優勝を重ねてきた、日本一ともいわれる花火メーカーだ。
　
そして、その株式会社マルゴーで花火職人たちを率いるのが、齊木啓介だ。
　
花火メーカーの一族に生まれた齊木。
当初は教師を目指し、花火の道から離れていたが、猛勉強の末、家業を継ぎ花火師となった。
　
コロナ禍で業界全体が窮地に立たされた際には、
「Cheer up！花火プロジェクト」のメンバーとして、全国で一斉に花火を挙げる
プロジェクトを開催し、多くの反響を呼んだ。
　
2021年の三陸花火競技大会や昨年の隅田川花火大会コンクールでは、齊木が演出を手掛けた花火で見事優勝。濃くて明るい齊木流の花火が夜空を彩り、人々を魅了した。
　
赤川花火大会や長岡まつり大花火大会など数多くの花火大会を控え、
新進気鋭の花火師として、花火を盛り上げるべく奔走する男に迫った。