番組表

放送内容

#105

帝京大学 材料強度学者 横堀壽光

航空機や自動車、発電所など、私たちの身の回りにある建築物や構造物に使用される材料の破壊のメカニズムを解明し、暮らしの安全に繋ぐ。その研究が「材料強度学」である。
材料強度学において様々な現象を横断的に研究・解明してきたのが、帝京大学 先端総合研究機構 特任教授・横堀壽光(74)だ。
「世界の安心・安全を守り抜くこと」を目標に掲げる横堀は、オリジナルの試験機を用いて実験を繰り返し、材料の寿命を予測する独自の理論を構築してきた。飛行機のジェットエンジン、火力発電のタービン、さらには次世代エネルギーである水素自動車に至るまで、幅広い分野の安全性向上を目指している。
 
彼の横断的な研究は、医療分野にまで広がる。身体に負担を与えない方法で3分以内に動脈瘤を診断できる独自の理論を築き上げ、医療の専門家とコラボして診断装置を開発している。
世界の安心・安全を支えるため、日々研究に挑み続ける材料強度学者・横堀壽光。その流儀に迫った。